メイン コンテンツへスキップ
無料トレードガイド
購読する
Please try again
Select

ライブウェビナーイベント

0

経済指標カレンダー・イベント

0

通知を受け取る

ライブウェビナーイベント
経済指標カレンダー・イベント

もっと見る もっと見る
カナダドル見通し:RBAからBOC。そしてFRBへ

カナダドル見通し:RBAからBOC。そしてFRBへ

木全哲也, ストラテジスト

共有する:

このページの内容

カナダ中銀は、政策金利を据え置いた。このような中、カナダドルに対する個人トレーダーのセンチメントとは。個人トレーダーセンチメントは逆張り指標として機能することがある。カナダドル円、そして個人トレーダーセンチメントも踏まえたカナダドルの対ドルでの今後の見通しとは

初心者のためのFXニューストレーディングガイド
初心者のためのFXニューストレーディングガイド
推薦者: 木全哲也
初心者のためのFXニューストレーディングガイド
ガイドを入手

サマリー

  • カナダ中銀の会合結果
  • カナダドルの個人トレーダーセンチメント
  • 米ドルカナダドル、カナダドル円の見通し

カナダ中銀、決定会合

5日のオーストラリア準備銀行(RBA)に続き、カナダ中央銀行(BOC)が金融政策決定会合を開催した。今後は、14日欧州中央銀行(ECB)、20日米連邦準備制度理事会(FRB)、21日英国中央銀行(BOE)、そして22日日本銀行と次々に金融政策決定会合を開催する。各国の金融政策に対する思惑が当面の金融市場の大きな変動要因になろう。

 

カナダ中央銀行は金融政策決定会合を開催し、政策金利を据え置いた。景気やインフレ減速などを背景に政策金利の据え置きは事前に予想されていた。

 

今後の政策金利見通しについては、粘り強いインフレや賃金の高止まりを背景として、追加利上げの可能性を残しており、金融市場では、年内あと1回の利上げあるかで予想が分かれている。

image1.png

資料:BloombergよりDailyFXが作成

 

カナダドル円の見通し

カナダドル円の日足チャートで、強気の継続パターンである「アセンディングトライアングル」パターン(上昇三角形)が示現している。アセンディングトライアングルは強気の継続パターンで、サポートラインとして機能する上昇する下方トレンドラインと、レジスタンスラインとして機能する水平な上方トレンドラインを特徴とする。

 

FRBの利上げ終了観測が強まった場合、カナダの主要産品である一段と原油価格が上昇した場合、もしくは日銀の金融緩和継続との思惑が高まった場合、カナダドル円は上方トレンドライン108.285レベルを上抜け、カナダドル円の上昇トレンドが再開することを見込む。その場合、トレンドラインを上方ブレイクした場合、カナダドル円は、6月27日高値109.506レベルが視野に入る。

 

一方、カナダドル円の動向を見極める上で、ドル円の動向に注意したい。ドル円が昨年の為替介入時のレベルを超え、147円台後半までドル高円安が進行している。現在のところ、日本当局から、ソフトなトーンの口先介入にとどまっており、強い懸念は持っていないようである。しかしながら、急速にドル円が一段と上昇した場合は、実際の為替介入の警戒感が強まる可能性があり、その場合はドル円の下落に伴い、カナダドル円も下落しよう。「アセンディングトライアングル」パターン(上昇三角形)の下方トレンドライン(現在106.993レベル)まで、カナダドル円が下落する可能性がある。

CADJPY日足チャート

A screen shot of a graph  Description automatically generated

資料:Trading View

 

米ドル/カナダドルの個人トレーダーセンチメント

逆張り指標として機能する傾向のあるIG顧客センチメント(IGCS)によると、USDCADを取引する個人トレーダーの約27%がネットロング(USDCADを買い持ち、米ドルに強気)にしている。半分以上の持ち高はネットショート(米ドルに弱気)に傾いているため、IGCSは逆張り指標として機能することを勘案すると、米ドル高カナダドル安の進展を示唆している。

 

しかしながら、昨日と比べてネットショート(米ドルに弱気)のトレーダーの割合が低下している一方、先週と比べると増えており、まちまちである。このことを考えると、個人トレーダーのセンチメントからは米ドル/カナダドル相場に対して中立である。

IGCS:米ドル/カナダドル

IGクライアントセンチメントをトレードに活用する方法
IGクライアントセンチメントをトレードに活用する方法
推薦者: 木全哲也
IGクライアントセンチメントをトレードに活用する方法
ガイドを入手
USD/CAD クライアントのポジション動向

資料:DailyFX.com IG顧客センチメント(IGCS)

 

米ドル/カナダドルの見通し

USDCADの日足チャートで、5月26日高値1.3655レベルまで上昇(米ドル高カナダドル安)したものの、終値ベースで上方ブレイクできず、同レベルがレジスタンスとして機能している。また、RSIおよびMACDでは、米ドル高カナダドル安の勢いが衰えていることを示す「弱気の乖離(ダイバージェンス)」が示現している。

 

一方、9,20,50,200日指数移動平均線が上向き、かつ上から順に並ぶ「パーフェクトオーダー」が成立しており、USDCADの上昇圧力が強いことを示しており、テクニカル面では中立である。

 

個人トレーダーのセンチメントも米ドル/カナダドル相場に中立である中、上下双方に動く展開を想定したい。

 

FOMC(米連邦公開市場委員会)が迫る中、強い米国経済指標に伴い、FRBの利上げ織り込みが進展、米国金利が上昇した場合、USDCADは終値ベースで1.3655レベルのレジスタンスを上方ブレイクし、上昇トレンドが一段と鮮明になる可能性がある。

 

一方、1.3655レベルがレジスタンスとして機能し、カナダの主要産品である原油価格が引き続き上昇した場合、USDCADの下落(米ドル安カナダドル高)が視野に入る。その場合、5月26日から7月14日までのUSDCADの値動きに基づいたフィボナッチリトレースメント78.6%水準1.353レベルが視野に入る(米ドル安カナダドル高)。

USDCAD日足チャート

A screen shot of a graph  Description automatically generated

資料:Trading View

自信を持って取引できるようになるために
自信を持って取引できるようになるために
推薦者: 木全哲也
自信を持って取引できるようになるために
ガイドを入手

新たなレポートの配信等はtwitterアカウント@DailyFXJapanで確認できます。

--- DailyFX.com ストラテジスト 木全哲也著

DailyFX はグローバルなFXマーケットに影響を与えるトレンドのテクニカル分析とニュースを提供します。