英FTSE指数、FTSE100指数 - テクニカル分析見通し
- 英FTSEは、重要なレジスタンスの上抜けを試している
- マーケットブレドス指標とテクニカルチャートは、指数に上値余地があると示唆
- 今後の見通しと注目すべき重要な水準とは?
![](https://a.c-dn.net/b/0YPMDo/logo-stripe.png)
![ブレイクアウトトレーディングの基礎](https://a.c-dn.net/b/2QLqwd/500x707Advanced-BreakoutTrading.png)
![ブレイクアウトトレーディングの基礎](https://a.c-dn.net/b/2QLqwd/500x707Advanced-BreakoutTrading.png)
英FTSEのテクニカル分析見通し - 強気
テクニカルチャートとマーケットブレドス指標は、英国の代表的な株価指数であるFTSE 100種指数が今後数週間から数カ月の間にさらに上昇する余地があることを示唆している。
8日時点で、英FTSE 100種指数を構成する銘柄の90%がそれぞれの100日移動平均線(DMA)を上回っており、1週間前時点の92%からさほど減っていない。2002年以降のデータによると、92%の構成銘柄がそれぞれの100日移動平均線を上回った場合、指数がその後60日間で上昇する確率は63%となっている(リターンの分布図参照)。
チャートはマニッシュ・ジャラディがパイソン(Python)を使って作成したものです。作者は情報の正確性を保証するものではありません。また、過去の実績は将来のパフォーマンスを示すものではありません。情報の利用は自己責任にてお願いします。
昨年10月から18%超上昇している指数は、テクニカルチャートではさらに、2018年の高値圏7,790-7,805にある重要なレジスタンスを上抜けしようとしている。この上方ブレイクが確認されれば、2003年から続く上昇チャネルの上限ライン(現在約8,300)を目指した上値追いの展開となる可能性がある。
英FTSE指数 月足チャート
![image2.png](https://a.c-dn.net/b/39Oc0U/image2.png)
チャート作成:マニッシュ・ジャラディ、資料:TradingView
より強気な見方をすれば、逆ヘッドアンドショルダー(左肩が2018年安値、頭部が2020年安値、右肩が2022年安値)のチャートパターンとなる可能性があり、そうなると今後数カ月から数年で現在の水準から約30%の上昇を目指すことになる。過去20年間、指数が基本的に横ばいで推移してきたことを考えれば、ある意味、驚くには値しないだろう。
英FTSE指数 日足チャート
チャート作成:マニッシュ・ジャラディ、資料:TradingView
現時点では、ここ数週間で一連のレジスタンスをブレイクしてきたことで、トレンドが強気であることが確認できる。しかし、FTSE 100指数の日足チャートではRSI(相対力指数)に弱気のダイバージェンスが発生しており、上昇の勢いが衰えてきていることを示している。短期的な上昇の一服や小幅下落の可能性も否定できないが、1月安値7,708はかなり強いサポートなため、下値を維持できるかもしれない。より強力なサポートとして、11月高値7,600も控えている。
--- DailyFX.com ストラテジスト マニッシュ・ジャラディ著