WTI原油は6月に入り6.1％上昇。価格動向に敏感な投機筋にも注目すべき動きが見られる中、原油価格の今後の見通しとは。
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【原油価格のターゲット】
上値①：84.39ドル
上値②：81.84ドル
下値：80.00ドル
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原油6月に入り上昇
WTI原油価格は、6月に入り6.1％上昇している。主要商品の中で、天然ガス、パラジウムに次ぐ上昇率である。米国でのドライブシーズンに伴うガソリン需要、ウクライナによるロシアの石油関連施設への攻撃、中東情勢の緊迫化などに伴い、原油の需給が引き締まるとの見方が、価格を押し上げている。
資料：BloombergよりDailyFXが作成。
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原油投機筋、強気姿勢強める
WTI原油価格の動向に敏感な投機筋は、直近一週間で、原油に強気の買い持ち（ロング）ポジションを構築した。投機筋は、原油の買い持ちポジションを緩やかに積み上げており、原油価格に対する見通しを強めている様子が伺える。
ただし、原油の買い持ちポジションの水準は過去と比べて低い水準であり、投機筋が一段と原油価格の先行きに強気になり、買い持ちポジションを増やすことで原油価格が上昇する可能性がある。投機筋のポジション動向は、原油価格にとってプラスである。
資料：CFTCよりDailyFXが作成。
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WTI原油価格の見通し
WTI原油価格（1バレル）は、9日移動平均線が50、200日移動平均線を上抜け、原油価格に強気の「ゴールデンクロス」が示現している。RSIは、50以上70以下で推移しており、原油価格に一段の上昇余地がる。
投機筋のポジション動向に加え、テクニカル面で強気シグナルが点灯する中、原油価格の上昇を見込む。
WTI原油価格は、4月から6月はじめにかけての下落のフィボナッチリトレースメント61.8％水準81.84ドルをブレイクすると、上昇圧力が一段と強まり、フィボナッチ78.6％水準84.39ドルへの上昇が視野に入る。
原油価格が下落した場合、80.00ドルがサポート転換しているかに注目。サポートされた場合、原油価格の地合いが強いことを投資家に印象付けよう。
【原油価格のターゲット】
上値①：84.39ドル
上値②：81.84ドル
下値：80.00ドル
WTI原油価格日足チャート
資料：TradingView
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-- DailyFX.com ストラテジスト 木全哲也著
