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FXの米ドルにおける特徴と変動要因とは? 初心者にオススメの取引戦略

FXの米ドルにおける特徴と変動要因とは? 初心者にオススメの取引戦略

DailyFX Team, Research
原著者
DailyFXJapan, Research
翻訳者

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このページの内容

X取引において米ドルは、最も重要視しなければならない通貨です。米ドルに関連する経済指標が発表されると、投資家の間にさまざまな思惑が働き、それが値動きに反映される場合があります。

例えば、NFP非農業部門雇用者数)発表後、FXCM 米ドル指数はレンジ相場が続いていました。そのため、ユーロ米ドルなどの主要通貨ペアで取引してきた投資家の間には、投資先をシフトする動きが見られました。

本記事では、米ドルとFXの関係について詳しく解説します。

FXにおける米ドルの特徴とは?

米ドルは、世界最大の取引量を誇る基軸通貨で、流動性が極めて高く、比較的安定した価値を持つという特徴があります。大量に取引されているため、1つのニュースや事件による価格変動が比較的小さく、安定性を求める投資家から選ばれやすい傾向があります。

また、リスクの高まる状況、いわゆる「リスクオフ」の局面でも、その信頼性から多くの投資家が米ドルを選びます。世界中どこでも取引されて安定した価値を保持する米ドルが、不確定性の高まりを避ける選択肢となるからです。

さらに、米ドルの価値は米国の経済情勢に大きく影響されます。財政政策や金融政策などの方針変更は、米ドルの価値を直接的に左右しかねません。そのため、米国の政策動向を理解することで、米ドルの価値を予測しやすくなります。

【関連記事】「FXのロングとショートとは?FXのポジションについて詳しく解説!

FXにおける米ドルの上昇要因

続いて、米ドルの上昇要因を解説します。

地政学リスクの高まり

突発的な軍事衝突や地政学リスクの高まりといった国際情勢は、各国の経済や通貨の動向に大きな影響を与えます。例えば、中東地域での軍事的緊張の高まりや北朝鮮のミサイル発射などは、地政学的リスクとして市場に影響を与え、米ドルの価格が上昇する要因となり得ます。

また、国際金融市場においては、ブレグジットなどの出来事や世界的な金融不安の台頭も投資家のリスク回避行動を促し、為替市場に影響を及ぼします。こうした状況では、一般的にリスクオフの通貨とされるドルが買われやすい傾向にあります。

予測しづらい部分もあるものの、国際情勢による為替の動きは米ドルの取引における重要な要因となるため、日々のニュースをチェックすることが大切です。

政治的要因

政治的要因は、米ドルの価格変動に大きな影響を与えます。特に、要人の発言は市場の動向を左右する可能性が高いと言えます。

例えば、米国の政治家や財務当局者が「強いドルは国益にかなう」などと発言することがあります。このようなドル高に誘導するコメントは、市場参加者に「ドルの価値が上昇する」と予測させるかもしれません。

このような発言が出た際は、短期的なドル高のトレンドが見込まれるため、FXトレーダーは要人の発言を注視し、自身の取引戦略に反映させるとよいでしょう。

金融引き締め金融政策とは、主に中央銀行が行う経済調整策の1つです。この中で「金融引き締め」とは、インフレ抑制や経済過熱の防止を目指して行われる政策で、主に利上げによって行われます。FXでは、金融引き締めの観測が高まると、投資家たちは利上げによる利回りの上昇を期待し、ドルを買う傾向にあります。

例えば、FRB(アメリカ連邦準備制度)による金融政策発表が予定されている日は、その内容次第でドルの価値が大きく動く可能性があります。特に、金利上昇の可能性が示唆された場合、投資家はその動きに反応してドルを買う傾向にあるため、ドル高につながる可能性があります。

経済指標が市場予測を上回る

雇用統計、小売売上高、ISM製造業指数などは注目すべき指標です。これらの数値が市場予測を上回ると、ドルは高く評価されます。

例えば、雇用統計は毎月第1金曜日に発表されます。この統計が市場予測を上回ると、経済が活性化していると解釈され、ドルが買われる傾向があります。

また、小売売上高は消費者の動向を示し、ISM製造業指数は製造業の景況感を表します。これらも市場予測を上回れば、ドル高が期待されます。

財政状況の改善、市場金利の上昇

米ドルの価値に影響を与える要素の1つが、財政収支や経常収支の状況です。これらが改善すると、経済の健全性が示され、ドルが強くなる可能性が高まります。

具体的には、財政収支が黒字に転じたり経常収支が増加したりすると、それらはドル高の要因となります。

また、米国の株式市場の動向や市場金利の変動も重要。米国株が上昇トレンドにあるときや市場金利が上昇すると、魅力的なリターンに引き寄せられる投資家が増え、米ドル需要が高まります。

FXにおける米ドルの下落要因

米ドルの上昇要因だけでなく、下落要因も理解しておくことが大切です。

地政学リスクや金融不安の後退

地政学リスクや金融不安が後退すると、投資家のリスク選好度が高まり、リスク資産への投資が活発になります。

影響
地政学リスク後退市場の安定を示し、投資家のリスク選好度を高めます。その結果、リスク資産への資金流入が見られ、ドルは売られやすくなります。
金融不安後退市場の信頼性が回復し、投資家は再びリスクを取る意欲を持ちます。これにより、ドルは売られやすくなります。

政治的要因

米ドルの価値は、政治家や経済指導者の発言によっても大きく影響を受けます。とりわけ、要人のドル安へ誘導するような発言は、市場にすぐに反映され、ドル安傾向を生み出します。

政治的な発言は米ドルの相場を左右する重要な要素であり、投資家は意識しなければなりません。政治的要因を加味しながら相場の流れを読む力は、FXで成功するための重要なスキルと言えます。

金融緩和

米ドルの価格は、米国の金融政策に大きく影響を受けます。特に、FRB(連邦準備制度理事会)が金融緩和策を取ると、ドルの価格は下落する傾向にあります。

金融緩和とは、金利を下げるなどして、経済活動を刺激する政策のこと。この政策が見込まれると、金利の低下によりドルの魅力が低下し、結果的にその価格が下落します。

例えば、以下のような状況が金融緩和の観測を高め、米ドルの価格に影響を及ぼすことがあります。

  • 米国内の経済指標が悪化
  • FRBが金利引き下げを示唆する発言
  • 世界的な金融不安の拡大

経済指標が市場予測を下回る

経済指標は、通貨の評価において非常に重要です。市場予測を下回るような悪い経済指標が発表された場合、通貨の価値が落ちる可能性を示します。例えば、米国の失業率が予想以上に増加したり、GDP(国内総生産)成長率が予想を下回ったりした場合などが該当します。

以下に、主な米国経済指標とその影響をまとめます。

経済指標影響
失業率予想以上に高ければドル安傾向
GDP成長率予想を下回ればドル安傾向
消費者物価指数予想を下回ればインフレ懸念が薄れ、ドル安傾向

各経済指標が発表される前に、予想値と前回の結果を確認し、それに基づいて取引することが大切です。

財政状況の悪化、市場金利の低下

財政収支や経常収支の悪化が起きると、投資家たちには米国経済の将来に対する懸念が生じ、米ドルを売り始める傾向があります。また、米国株安も米ドルに影響を及ぼし、米国株価が下落すると、投資家は資金を安全な場所に移す場合があります。その結果、米ドルは売られ、価値が下落するかもしれません。

さらに、市場金利の低下も米ドルの価値を下げる要因の1つ。金利が低下すると、他国への投資が増え、それに伴い米ドルの売りが進む可能性があります。

金利とFX市場の関係性について、詳しくは「金利と外国為替市場の相関関係をわかりやすく解説、FXの戦略も公開」で知ることができます。

FXの米ドルを取引するうえで重要なポイント

ここからは、米ドルを取引するうえで重要なポイントを解説していきましょう。

市場トレンド

市場トレンドとは、為替の価格が一定の方向に動いている状況を指します。具体的には、以下の状況に分けられます。

  • 上昇トレンド:安値と高値が前回値を更新し、価格が右肩上がりになる状況
  • 下落トレンド:高値と安値が前回よりも下がり、価格が右肩下がりになる状況
  • レンジ(横ばい):高値と安値が一定の範囲内で推移し、価格が一定範囲を行き来している状況

FXで米ドルを取引する際には、これらのトレンドを把握し、その方向に沿った取引を行うことで、リスクを抑えつつ効率的な取引ができるでしょう。

テクニカル分析を学習する

テクニカル分析とは、過去の為替レートや取引量のデータを基に将来の価格変動を予測する手法のこと。例えば、移動平均線や一目均衡表、MACD(移動平均収束拡散)などを活用します。これらはトレンドの方向や強弱を判断し、売買のタイミングを見極める際に役立ちます。

手法内容
移動平均線過去の平均価格を描き、トレンドの方向を確認します。
一目均衡表価格の均衡を示すラインを5本描き、トレンド転換のタイミングを把握します。
MACD短期と長期の移動平均の差をグラフとして示し、トレンドの勢いを測定します。

テクニカル分析を学習することで、より精度の高い米ドルの取引につながります。ただし、テクニカル分析はあくまで予測方法の1つであり、絶対的な価格を示すものではないことを理解しておきましょう。

スプレッドとスワップポイントを理解する

スプレッドとは、買値と売値の差を指し、通常は取引コストとして発生します。例えば、1ドル=100円で買い、1ドル=101円で売った場合、スプレッドは1円です。この範囲内では損益は生じません。そのため、スプレッドが狭い通貨ペアを選ぶことで、取引コストを抑え、利益の最大化を見込めます。

一方、スワップポイントとは、通貨の金利差により発生するポイントのことを指します。ある通貨を売り、別の通貨を買う取引を行う際、金利の高い通貨を買うとスワップポイントが得られます。このスワップポイントを日々取得することも、取引戦略における1つの選択肢です。

関連ニュースを参考に市場動向を予測する

米ドルに関連するニュースは、米ドルの市場動向を予測するうえで重要な情報源です。特に、米国の経済状況やFRBの金融政策に関わる情報はチェックが必要。

例えば、雇用統計やGDP成長率、インフレ率などの経済指標が発表されると相場に大きな影響を与えます。そのため、発表日程は事前に確認し、その結果を念頭に取引戦略を立てることが重要です。

また、FRBの政策金利の動向や資産購入プログラムの規模など、金融政策についての情報も市場動向の予測に役立ちます。政策金利の上昇はドル高、下降はドル安を引き起こす可能性があるからです。

これらの情報を素早くキャッチし、市場の反応を予測することで、より確実な取引戦略を立てることができるでしょう。

【関連記事】DailyFX経済指標カレンダーについて:「FXの経済指標カレンダーの見方と上手く使う方法を解説!

FXの米ドル指数における投資手法

次に、米ドル指数の投資手法を2つ紹介します。

米ドル指数がレンジ相場のとき

グラフィカル ユーザー インターフェイス, アプリケーション  自動的に生成された説明

FXCM Marketscope 2.0 チャートから作成

まず、レンジ相場のときには、レンジ相場に適した投資戦略を採用しなければなりません。米ドル指数の場合、原資産の米ドルが上がると予測した際には、レンジ相場で発生しているサポートラインを目安に買いポジションを検討することになります。

相場がレジスタンスラインに達したときの利益を狙って、リミット注文で買いポジションを建てます。反対に、レンジ相場がしばらく続くと予測する場合、相場がサポートラインに達したときの利益を狙って、レジスタンスラインを目安に売りポジションを建てます。

ドルストレート(米ドルを含んだ通貨ペア)の主要通貨ペアを取引する際にも、レンジ相場を利用して利益を狙うことが可能。例えば、米ドル指数が反発する気配なら、原資産の米ドルが上がる兆候と言えます。実際に米ドル指数の反発が見られそうであれば、ユーロ/ドルやポンド/ドルなどの通貨ペアが売られる可能性が高いでしょう。反対に、米ドルがレジスタンスライン付近で失速した場合は、豪ドル/米ドルなどの通貨ペアが買われることになります。

米ドル指数がブレイクアウトしそうなとき

グラフィカル ユーザー インターフェイス  自動的に生成された説明

FXCM Marketscope 2.0 チャートから作成

ブレイクアウト手法を使って米ドル指数を取引する投資戦略では、エントリー注文を行います。ブレイクアウト後のハイヤーハイ(より高い高値)を狙って買いポジションを建てる戦略で、エントリー注文はレジスタンスラインより上の水準で設定します。同様に、相場がサポートラインを下抜けると予測した場合は、その先の利益を狙って売りポジションを検討します。

当然ながら、米ドルと他のメジャー通貨の動きには相関性があります。米ドル指数がサポートラインを下抜けた場合、ドル安が進行していると言えます。ということは、通貨ペアではもう一方の通貨の価値が相対的に高くなるはず。この場合、豪ドル/米ドル英ポンド/米ドルが買われることが考えられます。

反対に、米ドル指数にハイヤーハイの前兆となるブレイクアウトが発生した場合、ドル高が進行していることになり、ユーロ/ドルのような通貨ペアが売られることになるでしょう。

【関連記事】「FXのブレイクアウトとは?簡単な見つけ方や注意点を解説!

FXの米ドル取引で取り入れやすい取引戦略

トレンドフォロー

トレンドフォローとは、市場の動きに対して追従する投資手法のことです。

価格チャートが全体的に上昇している状態で、一時的な価格の下落が見られたときが買いエントリーのタイミングとなります。一方で、全体的に価格が下落している状態で、一時的な価格の上昇が見られたときが売りエントリーのチャンスとなります。

トレンドフォロー戦略をまとめると、下表の通りです。

動向エントリーポイント
上昇トレンド(買い)一時的な価格下落時
下落トレンド(売り)一時的な価格上昇時

レンジ相場

レンジ相場とは、一定の値幅で価格が上下に動く相場のこと。RSIやストキャスティクスなどのテクニカル分析を利用することで、取引の成功率を上げることができます。

RSI(相対力指数)とは相場の強弱を示す指標の1つで、通常、70〜80以上を「買われすぎ」、20〜30以下を「売られすぎ」と判断します。これにより、価格が高騰もしくは下落しすぎたところでの取引タイミングを見極めることができます。

一方、ストキャスティクスとは、価格が一定期間内の高値や安値からどれだけ離れた位置にあるかを示す指標のこと。80〜100の水準で「買われすぎ」、0〜20の水準「売られすぎ」と判断します。

これらの指標を利用することで、レンジ相場でのエントリー・エグジットタイミングを判断できるでしょう。

ポジショントレード

ポジショントレードとは、相場の流れを見極めて、中長期的な視点で取引する戦略のことです。主にファンダメンタルズ分析を活用して、通貨の価値が高まると予想される時期に投資します。

ファンダメンタルズ分析では実体経済の動向を理解するために、GDP成長率や国債利回り、失業率、物価上昇率などの経済指標を理解しなければなりません。これらの指標が良好な場合は、通貨価値の上昇が見込まれ、逆に悪い場合は下落が予想されます。

以下に、ファンダメンタルズ分析で注目すべき主要な経済指標を示します。

経済指標評価基準
GDP成長率高いほど良好
失業率低いほど良好
物価上昇率適度な上昇が良好

【関連記事】ファンダメンタルズ分析についての詳細:「FXの戦略で重要な雇用統計や失業率、平均時給をプロが解説!

まとめ

この記事では、FXにおける米ドルの基礎知識や重要なポイント、米ドル指数の投資手法を解説しました。

FXにおいて米ドルは、世界最大の取引量がある基軸通貨であるため、その特徴や変動要因を理解することが大切です。そのうえで、テクニカル分析やファンダメンタルズ分析、取引戦略などを学ぶと良いでしょう。

特に、投資戦略を立てる際に米ドル指数は非常に役立ちます。まずは、FXCMが提供する無料FXデモで、ユーロ/ドルなど人気の高い通貨ペアや、米ドル指数の分析を始めてみてください。そうすれば、リアルタイムで市場を追跡しながらトレーディングスキルを向上させることができます。

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