※2024年5月30日更新
多くのトレーダーは、エントリータイミングに注意しますが、さらに重要になるのは取引の決済タイミングです。決済タイミングで、取引が成功するかどうかがほぼ決まるからです。
しかし、「なぜ決済タイミングがそこまで重要なのか?」「どうすれば効果的に決済タイミングをつかむことができるのか?」「決済タイミングが上手くいかないケースはどんなのものがあるのだろう?」といった疑問をお持ちの方も多いようです。
そこで今回は、FXで決済タイミングが重要な理由や、有効な10種類の決済戦略、決済タイミングが上手くいかない人の特徴などを解説します。
FXで決済タイミングが重要な理由
FXで決済タイミングが重要な理由は、それが損益に直結するからです。損益がプラスとマイナスのどちらになるかは、エントリータイミングではなく決済タイミングによります。
投資の世界で「利食い千人力」という言葉があるように、実際にはエントリーよりも利確するタイミングの方が重要なのです。FXの取引では利確をしなければ、利益を得ることができません。
そのため、事前にどのタイミングで利確するのかについて、あらかじめ合理的なタイミングで決めておくことが大切になります。
FXの決済に使える5つの注文方法
FXの決済に使える注文方法は、主に以下の5つです。
- 指値注文
- 逆指値注文
- OCO注文
- IFD-OCO注文(IFO注文)
- トレール(トレーリングストップ)注文
1. 指値注文
指値注文では、現在の価格と異なる価格を指定でき、現在の価格より有利な価格を指定して決済をすることができます。つまり、「ここまで価格が上がったら利益確定をしたい」というようなときに便利な注文方法です。
![グラフィカル ユーザー インターフェイス, アプリケーション 自動的に生成された説明](https://a.c-dn.net/b/3GekmX/image1.png)
指値注文を使うと、「狙っていた価格になったのに見逃して決済できなかった」といった失敗がなくなります。そのため、忙しい会社員や主婦の方には、必須の注文方法と言えるでしょう。
2. 逆指値注文
逆指値とは、指値注文とは逆に、自分にとって不利な値動きとなった場合に価格を設定する注文方法です。
![折れ線グラフ 低い精度で自動的に生成された説明](https://a.c-dn.net/b/0P97rK/image2.png)
逆指値注文は、FXでは主に損切りをする際に使われます。想定と逆方向に価格が動いたときに、自動的に決済されるようにするのです。
逆指値注文を入れておけば、チャートから目を離したり、損切りできずに悩んだりしている間に損失が拡大するのを防ぐことができます。したがって、エントリーと同時に必ず逆指値注文を入れておくのがおすすめです。
3. OCO注文
OCO(One Cancels the Other、オーシーオー)注文とは、2つの注文を同時に出して、片方の注文が約定すると、もう一方の注文がキャンセルされる方法です。
![グラフ, 折れ線グラフ 自動的に生成された説明](https://a.c-dn.net/b/228yoQ/image3.png)
OCO注文では利益確定と損切りの注文を同時に出すことができ、決済のタイミングを設定する際に非常に便利です。利益確定と損切りが自動化され、安心してチャートから目を離すことができるようになります。
4. IFD-OCO注文(IFO注文)
IFD-OCO(IFD+OCO、イフダンオーシーオー)注文とは、その名の通りIFD注文とOCO注文を組み合わせた注文方法のことです。つまり、新規注文1つと、決済注文2つを同時に出すことができます。
![折れ線グラフ 自動的に生成された説明](https://a.c-dn.net/b/1ZDKVH/image4.png)
IFD-OCO注文を使えば、新規注文から決済注文まで自動化することができます。そのため、自分の決めたルール通りの取引がしやすく、非常におすすめの注文方法です。
5. トレール(トレーリングストップ)注文
トレール(トレーリングストップ)注文の「トレール」とは、日本語で「追いかける」という意味で、トレール注文はすでに保有しているポジションの逆指値注文が、一定の値幅で価格の上昇または下落に追従していくという注文方法です。トレンドに対して、順張りで取引したい場合などによく活用されます。
![ダイアグラム が含まれている画像 自動的に生成された説明](https://a.c-dn.net/b/1Edb03/image5.png)
例えば、買いポジションを保有している場合、一度追従した逆指値注文は価格が下落しても変わりません。そのため、トレール注文はトレンドが発生したときに、利益を伸ばしつつ、損失を限定したい場合によく使われます。
【関連記事】FXの注文方法については、「FXの注文方法とその仕方をプロが解説!初心者が覚えるべき基本の3種類」でさらに詳しく知ることができます。
FXで効果的な決済タイミングと取引戦略10選
トレーダーは取引を開始する絶好のタイミングを見極めることに、相当なエネルギーを費やします。これは確かに重要なことですが、最終的にはトレーダーの決済タイミングによって、その取引の成功度が決まります。
トレーダーが新規ポジションを取ってから決済をする際に考慮すべき、効果的な10種類の決済戦略は以下の通りです。
- サポートラインとレジスタンスライン
- 移動平均線を活用したトレーリングストップ
- ATRを用いたボラティリティベースのアプローチ
- トレンドラインを割ったとき
- チャネルラインの上限と下限
- 高値または安値を更新しないとき
- フィボナッチリトレースメントの水準
- キリ番(ダブルオー)
- 時間の経過
- 経済指標の発表前
1. サポートラインとレジスタンスライン
![タイムライン 中程度の精度で自動的に生成された説明](https://a.c-dn.net/b/2UxIX8/image6.png)
買いを狙うトレーダーであれば、インジケーター(テクニカル指標)を使用して明確な買いシグナルが出るのと同時に、サポートラインで反発するタイミングを探します。この場合、トレーダーはサポートラインのやや下に逆指値注文を置くことで、リスクを抑えることができます。
また、ローソク足が何度もこのレジスタンスラインに接近していることから、利益確定の指値注文はレジスタンスラインの水準に置くことが可能です。売りポジションの場合は、これを逆にして、逆指値注文をレジスタンスラインの近くに置き、指値注文をサポートラインに置くことになります。
2. 移動平均線を活用したトレーリングストップ
決済タイミングには、トレーリングストップを使うこともできます。トレーリングストップとは、価格が有利な方向に動いた場合、逆指値注文と併せて一定幅ずつ有利な方向へスライドさせる注文方法です。
そして、移動平均線(MA)は通貨ペアのトレンドがどの方向に向いているかを判断するためだけでなく、トレーリングストップとして使うこともできます。移動平均線がローソク足とクロスした場合、その時点でトレンドは変わっている可能性があります。トレンドフォロー(順張り)の場合、トレンドの変化が発生した時点でポジションを手仕舞いしたいと思うでしょう。
こうした理由から、逆指値注文を移動平均線に基づいて設定することは有効であると考えられます。
![ダイアグラム 自動的に生成された説明](https://a.c-dn.net/b/4fcoaD/image7.png)
上のチャートでは、レジスタンスラインを突破したところで買いでの新規注文をしており、ローソク足は100日単純移動平均線(MA)の上にあります。1:2のリスクリターン比率を確保するために、逆指値注文は移動平均線から220ポイント、指値注文は440ポイントに設定しました。
価格が上昇するとMAも上昇するので、逆指値注文はMA上に移動させます。逆指値注文の移動は、価格が急激に変化した場合のセーフティネットになります。
3. ATRを用いたボラティリティベースのアプローチ
アベレージ・トゥルー・レンジ(ATR)を活用することもできます。ATRとは、マーケットのボラティリティを測定するインジケーターです。
基本的な使い方としては、過去14本のローソク足の高値と安値の間の平均レンジを計算することによって、マーケットのボラティリティを把握します。ATRで表示される数値は、各取引の逆指値注文と指値注文を設定するために使用することができます。
例えば、ある通貨ペアのATRが大きければ大きいほど、逆指値注文までの幅を広くする必要があります。ボラティリティの高い通貨ペアで幅がタイトな逆指値注文を設定すると、逆指値注文までの幅が狭過ぎて、すぐに損切りになってしまう可能性があるためです。一方、ボラティリティの低いペアに対して逆指値注文までの幅を広く設定してしまうと、必要以上のリスクを負うことになります。
ATRは、どの時間軸にも対応できる万能なインジケーターです。基本的には逆指値注文をATRの100%より少し広めの幅に設定し、指値注文をエントリーポイントから少なくとも同じ距離だけ離して設定します。
![グラフ 自動的に生成された説明](https://a.c-dn.net/b/3JMvNO/image8.png)
上はブレント原油のチャートですが、ATRがチャートの下部に青色で表示されており、最も高い平均ボラティリティが135.8 pipsであることを示しています。したがって、トレーダーが売りで取引を行う場合、逆指値注文と指値注文はエントリーから135.8 pips以上離し、リスクとリターンを1対1以上にします。
ATRで示された数値付近に逆指値注文を置くことは、基本的にボラティリティをベースとした損切り注文となります。
チャートを見ると、このケースではリスクリターン比率が1:1で、早々に取引を手仕舞いしてしまったことがよくわかります。このことから、トレーダーは最小限のリスクでより多くのpipsを狙うべきであり、多くのpipsを狙うことで、結果的にリスクリターン比率が向上するため、リスクリターン比率を考慮することの重要性が分かります。
【関連記事】ATRについては、「FXのATRとは?意味や計算式、リスク管理における便利な使い方をプロが解説!」でさらに詳しく知ることができます。
4. トレンドラインを割ったとき
トレンドラインを割ったときも、利確や損切りのタイミングとして有効になります。なぜなら、トレンドラインを下抜けたり上抜けたりしたときは、それまでのトレンドが崩れた可能性があるからです。
トレンドラインとは、上昇トレンドでは2つ以上の安値同士を結んだ線、下降トレンドでは2つ以上の高値同士を結んだ線のことを言います。
![image9.png](https://a.c-dn.net/b/4wsZmQ/image9.png)
FXではトレンドラインが意識されることも多く、割り込むとそれまでと逆の値動きになることがあり、利確や損切りのタイミングとして適しています。
5. チャネルラインの上限と下限
前述したトレンドラインと同じく、チャネルラインもFXにおいて非常に意識されやすいことで知られており、利確のタイミングとして使うことができます。チャネルラインとは、トレンドラインに対して平行に引かれる線のことです。
![image10.png](https://a.c-dn.net/b/2oGCUM/image10.png)
上の図の左側が上昇トレンドのチャネルライン、右側が下降トレンドのチャネルラインになっています。チャネルラインではそれまでの動きと逆方向にローソク足が動きやすく、利確を考えるべきタイミングとなります。
6. 高値または安値を更新しないとき
高値または安値を更新しないときも、利確タイミングにすることができます。というのも、何度も高値または安値を更新しようとしたものの、結局更新できなかったときはトレンドの継続が難しくなるからです。
例えば、上昇トレンド中に高値を何度も更新できなかった場合、下降トレンドへの転換が起きる可能性が高まります。
![image11.png](https://a.c-dn.net/b/3oq9u2/image11.png)
そのため、上昇トレンドでは高値を更新できずに直近の安値を下抜けたとき、下降トレンドでは安値を更新できずに直近の高値を上抜けたときに利確をするとよいでしょう。
7. フィボナッチリトレースメントの水準
フィボナッチリトレースメントの水準も、利確のタイミングとして使うことができます。フィボナッチリトレースメントの水準では、ローソク足が反発する可能性があるからです。
フィボナッチリトレースメントとは、トレンド相場で反発しそうな水準を、フィボナッチ比率で判断するテクニカル指標です。過去の高値や安値から、38.2%や50%、61.8%などの水準に線を引き、その水準に注目します。
![image12.png](https://a.c-dn.net/b/1u9BPS/image12.png)
フィボナッチリトレースメントを引いておけば、ローソク足がフィボナッチリトレースメントの水準に近づいた時点で利確のタイミングとすることができます。
【関連記事】フィボナッチリトレースメントについては、「FXでフィボナッチリトレースメントを使った手法!トレード方法や線の引き方を解説!」でもっと詳しく知ることができます。
8. キリ番(ダブルオー)
キリ番(ダブルオー)を利確のタイミングとする方法は、分かりやすいことから初心者のトレーダーでも簡単に行うことができます。キリ番とは、100.00円や150.00円のような、末尾に0が並ぶキリの良い価格のことです。
キリ番はFXのトレーダーによく注目されることから、ローソク足が反発することが珍しくありません。そのため、節目となるキリ番での反転を警戒し、ここを利確のタイミングとすることができるのです。
9. 時間の経過
FXではエントリーした後、時間の経過によって決済されることも少なくありません。なぜなら、必ずしも上下どちらかに大きく価格が動くわけではないからです。
例えば、スキャルピングやデイトレードといった短期売買では、その日のうちに取引を決済しなければなりません。ルールを破れば、寝ている間に急激な変動が発生して大きな損失を抱える可能性もあります。
そのため、短期売買の場合は、少なくとも寝る前には利確または損切りすることになるのです。
10. 経済指標の発表前
重要な経済指標や要人発言の前は、一旦取引を決済すべきタイミングになることがあります。大きな値動きが発生する可能性があるからです。
例えば、雇用統計などの重要な経済指標が発表されると、上下に大きく価格が動くことがあります。したがって、ポジションを保有していると大きな利益が狙える一方、大きな損失になるリスクもあるのです。
FXで決済タイミングを設定する際の4つのポイント
取引で利益確定や損切のタイミングを設定する際のポイントは、以下の4つです。
- ルールを設定して守る
- 利確のタイミングを延ばす
- 複数のテクニカル分析を使う
- 分割決済を使う
1. ルールを設定して守る
FXの決済タイミングにおける最重要ポイントは、感覚でタイミングを決めずに、ルールを設定して守ること。そのためには、取引の開始時に決済注文として指値注文を設定しておくことがおすすめです。
指値注文を設定することは、利確の目標を設定せずに取引を開始し、利確が早くなったり遅くなったりしてしまうリスクを抑えてくれます。逆指値注文も入れておけば、利益と損失のどちらの結果になっても、トレーダーは感情を排除した状態で取引を終了することが可能です。
2. 利確のタイミングを延ばす
FXでは一般的に、利確のタイミングは延ばした方が、取引のトータルの成績は良くなるとされています。逆に、利確のタイミングが早過ぎると、利益がなかなか伸びません。
DailyFXの3,000万件を超える本番口座での取引を調査した結果、「1:1」以上のリスクリターン比率の設定が成功するトレーダーの共通の特長の一つであることが分かりました。
逆指値注文を設定する一方で、1:1以上のリスクリターン比率にするためには、少なくとも逆指値注文と同じpipsだけ離れたところに指値注文を置く必要があります。
もしトレーダーが間違っていれば、許容できるレベルの損失で自動的に取引が終了します。一方、トレーダーが正しく、価格が指値注文に到達した場合は、利益を得るのと同時に取引も自動的に終了することが可能です。
特にルールを破って早めに利確をしてしまいがちな方は、新規注文時に利益確定のための指値注文を必ず入れておくようにしましょう。
3. 複数のテクニカル分析を使う
利確のタイミングは1つのテクニカル分析だけでなく、複数の分析手法を併用して判断することもできます。利確が上手くいかない場合は、いろいろな組み合わせを試してみてください。
例えば、サポートラインとレジスタンスラインに、移動平均線を活用したトレーリングストップを加えてみてもよいでしょう。1:1以上のリスクリターン比率になるように注意する必要はありますが、値動きに対して柔軟な対応を取りやすくなります。
4. 分割決済を使う
利確のタイミングがいつも早過ぎてしまうと感じたら、分割決済を使ってみましょう。分割決済とは、1つのポジションを複数回に分けて決済することを言います。
![ダイアグラム 自動的に生成された説明](https://a.c-dn.net/b/2y0qHk/image13.png)
例えば、保有ポジションが2万通貨の場合、1万通貨だけ決済するというような形です。FXの取引は1回でポジションを利確する人が大半ですが、その後の値動きでの利益を取り逃したくない場合は、分割決済で一定の利益を確保しつつ、さらなる利益を狙ってみてください。
FXで決済タイミングが上手くいかない人の特徴3選
決済タイミングが上手くいかない人に共通する特徴が3つあります。
- 決済タイミングが早過ぎる(チキン利確)
- 決済タイミングが遅過ぎる
- 完璧を求めてしまう
1. 決済が早過ぎる(チキン利確)
FXの取引では、決済タイミングを計画より早めてしまうトレーダーが多い傾向にあります。チャートを見ることにより、不安や恐れを感じてしまうからです。
「現在の含み益が無くなるのではないか」という不安や恐れを抱き、計画通りの決済タイミングまで待てなくなることから、臆病を意味する「チキン」を用いて「チキン利確」と呼ばれることもあります。損をしたくないという気持ちは本能的に人間が持つ感情ですが、自分の決めた決済タイミングまで待つことが取引では重要になります。
2. 決済タイミングが遅過ぎる
利益を最大化しようとすると、決済タイミングを逃してしまうことがあります。これは、少しでも利益を増やそうという欲望から起こることが多いようです。
例えば、買いポジションを保有していると、「もっと上がるに違いない」と期待してしまう瞬間があります。しかし、マーケットは完璧に予想できないことから、冷静に分析を行なってルールを守ることが、結果的に利益を最大化するための道だと言えます。
3. 完璧を求めてしまう
FXの取引では、完璧な利確タイミングを求めないこともポイントです。なぜなら、マーケットには予測不可能なことが起こるため、完璧な利確タイミングというものは存在しないからです。
どんなに分析したとしても、例えば戦争や災害などがあれば、値動きの流れは大きく変わってしまいます。そのため、明確な利確ルールを作りつつ、相場の底から天井まで完璧に獲ろうと考えないようにしましょう。
まとめ
FXの取引で成功するためには、エントリータイミングだけでなく、決済タイミングも重要です。むしろ、決済のタイミングの方が取引の成功を左右します。
決済タイミングには、サポートラインやレジスタンスライン、移動平均線、ATRなどのテクニカル分析を使うことができます。また、キリ番(ダブルオー)という非常に分かりやすい水準を使うことも可能です。
今回紹介した10種類の決済戦略と4つのポイントを参考に、自分に合った決済タイミングを見つけてみてください。
FXの決済タイミングに関するよくある質問
この項目では、FXの決済タイミングに関する知っておきたいことや注意しておきたいことをまとめてご紹介していきます。
- FXの決済タイミングで有効なインジケーターは?
- 利確の目安を決める方法は?
- FXの利確と損切りのルールはどう作ればいいですか?
- FXで利確するタイミングは難しいですか?
- FXではこまめに利確すべきですか?
- 利確後に価格が伸びるのはなぜですか?
- 利益確定をしたら税金はかかりますか?
- 半分利確するやり方を教えてください
1. FXの決済タイミングで有効なインジケーターは?
FXの決済タイミングで有効なインジケーターには、移動平均線やATR、MACD、RSIなどがあります。例えば、買いポジションを保有しているときに移動平均線がデッドクロスして下降トレンドへの転換が示唆されたり、RSIが買われ過ぎの数値を示したりしたときが決済のタイミングになります。
2. 利確の目安を決める方法は?
利確の目安はサポートラインやレジスタンスライン、移動平均線やATRなどのテクニカル分析を使って決めるのが一般的です。
3. FXの利確と損切りのルールはどう作ればいいですか?
利確と損切りのルールはいずれもサポートラインやレジスタンスライン、移動平均線やATRなどのテクニカル分析を使って作ることができます。
【関連記事】損切りの方法については、「FXの損切りを自動で行う注文方法3選!損を抑える5つのリスク管理手法も解説」で詳しく知ることができます。
4. FXで利確するタイミングは難しいですか?
FXで利確するタイミングは、ルールを決めておけば難しくはありません。逆に、感覚的に取引をすると、欲や恐怖が生じて正常な判断がしにくくなります。
ルール無しでのエントリーや、ルールを破るということが無いように注意しましょう。
5. FXではこまめに利確すべきですか?
FX初心者の場合、こまめに利確すべきではありません。FXでは取引ごとにスプレッドがかかるからです。
頻繁に利確すると取引回数が増え、利益を圧迫してしまう可能性があります。また、リスクに対して十分なリターンを得られるように目標を設定すべきであり、一般的なルールとしてリスクリワード比率は1:2以上が望ましいとされています。
【関連記事】リスクリワード比率については、「リスクリワードとは?計算方法や注文例、改善方法をわかりやすく解説」で詳しく知ることができます。
6. 利確後に価格が伸びるのはなぜですか?
利確後に価格が伸びるようなことが頻発する場合、利確するタイミングが早過ぎる可能性があります。例えば、チャートの動きを見ていて不安を感じたり、値動きが落ち着いたことでイライラしてしまったりすると、決済のタイミングが早くなりがちです。
ほとんどの場合は経験とともに改善されていきますが、指値注文や逆指値注文を入れることで、感情を排除して自動的に決済を行うのもおすすめです。
7. 利確をしたら税金はかかりますか?
国内FXで得た利益には、20.315%(所得税15%+住民税5%+復興特別所得税0.315%)が一律で課税されます。ただし、会社員の多くは、利益が20万円超から確定申告が必要となります。専業主婦や学生、無職などでFXのみの収入の場合は、48万円超からです。
8. 半分利確するやり方を教えてください
FXでは多くの業者で分割決済をすることができ、建玉を半分利確することもできます。例えば、保有ポジションが2万通貨の場合、1万通貨だけ決済するというような形です。
![ダイアグラム 自動的に生成された説明](https://a.c-dn.net/b/2y0qHk/image13.png)
利益がある程度出ている場合、半分利確することで利益を確保し、損失のリスクも減らすことができます。上の図の「利確ライン1」の位置で一括決済しないことで、「利確ライン2」までリターンを伸ばせる可能性を得られることもメリットです。
しかし、一括決済より利益が減る可能性があることはデメリット。「利確ライン2」で一括決済した場合、分割決済よりも大きな利益を得られるからです。
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