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FXのレバレッジとは?計算方法やリスク管理、取引ポイントも解説【動画付き】

FXのレバレッジとは?計算方法やリスク管理、取引ポイントも解説【動画付き】

DailyFX, Research
原著者
DailyFXJapan, Research
翻訳者

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このページの内容

※2024年5月30日更新

デイリーFXのYouTubeチャンネルはこちら!

FX取引の大きな魅力の1つに、レバレッジの利用が挙げられます。レバレッジとは、FX市場において少額の資金で大きな金額を取引できる仕組みのことです。ただし、利益を大きくできる反面、損失も増加させる可能性があります。この記事では、FXのレバレッジについて、その計算方法、取引に使う場合のメリット・デメリット、取引のポイントなどを解説します。利点とリスクをしっかり理解した上でレバレッジを活用すれば、効率的に取引を行うことができます。

図形  自動的に生成された説明

FXのレバレッジとは?

FX取引で使うレバレッジとは、担保となる保証金(維持証拠金)以上の金額を取引することができる仕組みです。レバレッジは日本語に訳すと「テコの原理(作用)」という意味ですが、少ない資金で大きな額の取引ができるこのことを「レバレッジ効果」とも言います。例えば、レバレッジ10倍の場合、1万ドル相当の取引をするのに必要な金額は千ドルのみ、つまり取引額の10分の1です。ただし、レバレッジを使用した取引では、利益だけではなく損失も拡大することに注意しなければなりません。レバレッジをかけた取引中に相場が不利な状況になれば、保証金より多くの資金を失う可能性があります。

10倍のレバレッジとは、想定元本(決済金額などの計算に使う名目上の元本)、または取引サイズに対して、10倍の資産を取引できることを意味します。これは、例えば家を買うときに、10%の頭金を払えばその家に住み始めることができるのと似たようなことです。取引する資産全体の10%の額を支払えば、その取引する資産をまるまる保有するのと同じだけの取引が可能になるということです。

通常、FX取引は仲介業者を通じて行いますが、どれくらいのレバレッジが利用できるかは各地域や国の規制によって異なり、日本では最大25倍までとされています(個人口座の場合)。

FX取引と株取引のレバレッジの違い

FX取引でレバレッジを使う場合、株取引のレバレッジとは少々異なる点があります。主要通貨ペア相場は一般的に流動性が高く、よく取引される株式よりもボラティリティが低いことが違いとして挙げられます。その結果、1日平均約7兆5千億ドルの取引がされるFX市場(国際決済銀行の3年に1度の調査による2022年4月の1日当たり平均取引高)では、リスク管理や取引開始と決済タイミングの見極めが株取引より容易と言えるでしょう。

FXのレバレッジの計算方法

レバレッジは、以下の2つの数字を使って算出します。

  • 取引の想定元本(取引サイズ)
  • 最低維持証拠金の割合

取引に必要な最低資金を計算できるよう、通常、FX仲介業者は最低維持証拠金の割合を明示しています。維持証拠金とは、前述した担保となる保証金と同じ意味で使われる言葉ですが、ポジションを維持するために必要な最低限の資金ということです。維持証拠金の割合がわかったら、これに取引サイズを掛ければ、取引に必要な資金が算出できます。

自己資本(資金)= 維持証拠金の割合 × 取引サイズ

レバレッジは、取引サイズを必要な資金で割れば求められます。

レバレッジ= 取引サイズ ÷(必要最低)資金

FXのレバレッジの計算例

上記の計算式を用いて、レバレッジの具体的な計算方法(例)を紹介します。

  • 取引サイズ:10,000単位の通貨(取引サイズ10,000ドル相当のドル/円
  • 最低維持証拠金の割合(証拠金維持率):10%

最低限必要な資金 = 証拠金維持率 × 取引サイズ

0.1 x 10,000ドル

= 1,000ドル

レバレッジ = 取引サイズ ÷ 最低限必要な資金

10,000ドル ÷ 1,000ドル

= 10倍または 10:1

この例は、FX取引開始時に必要な資金とレバレッジの関係を示しています。ただし、取引開始時に必要な最低金額だけを口座に入金して取引するということは避けるべきです。保有したポジションが予測とは逆方向に動き、口座の資金がFX仲介業者の定める水準を下回った場合には追加の証拠金(追証)が発生します。レバレッジをかけ過ぎてギリギリの証拠金で取引をすることにも注意が必要です。少しの値動きでポジションが強制的に決済されてしまうからです。この強制決済をロスカットと言います。

レバレッジを使った取引では、高いレバレッジをかければその分、損失も大きくなるリスクがあるので、レバレッジが口座の資金に与える影響を計算して、どの程度の価格変動でロスカットが起こるのかを確認した後、余裕を持った額を入金しておく必要があります。最初のうちは入金した証拠金に対して少な目の額で取引を始め、慣れてきてから少しずつレバレッジを大きくするなど慎重に取引を行いましょう。

レバレッジのメリット

レバレッジ取引の最大の魅力は、その資金効率の高さです。元手となる資金に比べて大きな額の取引が可能になる仕組みがレバレッジだということは前述しました。レバレッジが25倍の場合、元手として10万円あれば250万円分の取引が可能です。この仕組みを使えば、本来必要な大金を用意することなく、少額の投資で大きなリターンを狙えます。10万円の投資で25倍の取引ができるということは、その分大きなリターンが期待できるのです。

さらにレバレッジのメリットとして、短期間で資金を増やせるという点も挙げられます。例えば、レバレッジを使わない場合(レバレッジ1倍)、100万円投資したときに1%価格が変動すれば、そのリターンは1万円です。一方、レバレッジ10倍で取引した場合には、同じ100万円を投資して1%の価格変動があったとすると、そのリターンは10万円です。このように、レバレッジを活用することで投資効率を大幅に高めることができます。

レバレッジを使った取引では、逆張りも選択肢の1つです。逆張りとは相場の動きに逆らって反対のポジションを保有することを指し、相場が下落局面にあるときに買い、上昇局面で売るという方法です。レバレッジを活用すれば少ない資金で大きなポジションを保有できるので、逆張りが成功すれば、その利益はレバレッジ効果によって増幅されます。

レバレッジのデメリット

レバレッジを使えば高いリターンを期待できる一方で、リスクも高まります。レバレッジとは手元にある資金額以上の取引ができる仕組みですが、これがリスクとなる場面を考えてみましょう。例えば、レバレッジが25倍の場合、自己資金1万円で25万円分の取引が可能になります。ということは、予想とは逆に価格が動いた場合も25万円分の取引の結果が自己資金に影響を及ぼします。つまり、予想が外れれば、1万円だけでなく、それ以上の損失を生じる可能性があるということです。

さらに、相場に予想外の変動が発生した場合、大きな損失を出すリスクもあります。例として、ある通貨ペアに10万円を投資し、レバレッジ25倍で取引したとします。相場が予想通りなら、手元の資金が25倍になりますが、予想とは逆の動きをすれば、投資額の25倍、つまり250万円の損失を出す可能性もあります。このように、レバレッジを使った取引は大きな利益を生む一方で、わずかな変動でも大きな損失を招く可能性があるという点を理解しておく必要があります。また、リスク管理もしっかり行わなければなりません。

なお、レバレッジは初心者には扱いが難しいことから、FX取引にレバレッジを使うこと自体がデメリットと言ってもいいかもしれません。レバレッジは元本以上の取引を可能にしますが、同時に損失も元本以上になる可能性があります。そのため、レバレッジを使いこなすには、ある程度の知識と経験が必要です。市場の動向を見極め、適切なタイミングで売買を行うスキルが求められる上、レバレッジを使うことによる精神面への負担にも耐えなければなりません。それがないと、相場の小さな動きに一喜一憂することになり、大きなストレスになることもあり得ます。結局、レバレッジとは諸刃の剣、すなわち一方では大きな利益をもたらすものであっても、他方では大きな損失を出す危険があるものなのです。

レバレッジを使った取引のリスク管理

前述したように、レバレッジは諸刃の剣と言われます。利益を大きく出来る一方で、同じように損失も大きくする可能性があるからです。プラスにもマイナスにも作用が増幅しますので、取引の際には適切なレバレッジ設定と十分なリスク管理が不可欠です。

逆指値注文も活用しましょう。大きな損失を防ぐため、あらかじめ指定した価格で売買の注文を設定しておくのです。逆指値注文は指値注文と何が違うのかというと、指値は「指定した価格以下で買う」、あるいは「指定した価格以上で売る」の取引注文ですが、それとは逆の注文であることから逆指値と言います。つまり、「指定した価格以上で買う」、あるいは「指定した価格以下で売る」のが逆指値注文です。

DailyFXでは、リスク管理の観点から、1回の取引のリスク許容度は口座資金の1%以下、いかなる取引でも未決済ポジションのリスク許容度は口座資金の5%以下に抑えることを推奨しています。さらに、成功しているトレーダーは、長期的に高い勝率で取引するためにプラスのリスクリワード比率を意識しています。

レバレッジの使用による失敗を避けることは非常に大切です。取引の際に直面する可能性のあるさまざまな問題の回避方法については、デイリーFXの取引ガイドブックをご覧ください。

レバレッジをかけたFX取引のポイント

次に、レバレッジをかけたFX取引のポイントを挙げましょう。レバレッジを利用すれば大きな利益を期待できるということはここまでで述べてきましたが、反対に損失を大きくするという失敗を犯すことのないよう、レバレッジの特徴や性質をしっかりと理解しておかなければなりません。

維持証拠金に余裕を持つ

維持証拠金とは、FX取引を行う際に最低限必要な資金を指します。この維持証拠金を担保にして、大きな金額の取引ができる仕組みがレバレッジです。そして、レバレッジが高くなればなるほど、この証拠金を超える損失が発生するリスクも高まります。そのため、生じる可能性がある損失をカバーできるだけの余裕ある資金額をあらかじめ口座に入金しておきましょう。

そうしておけば、相場の予想外の動きでポジションに損失が出た場合でもロスカットは免れ、損失は済むでしょう。さらに、逆指値注文の設定も有効です。あらかじめ設定した価格になると自動的に取引が成立する注文方法で、大きな損失を防ぐ役目を果たします。

高過ぎるレバレッジに注意する

レバレッジが高ければ高いほど、小さな価格変動でも大きな損失を出す可能性があるため、自身のリスク許容度や資金力に合ったレバレッジ倍率を選んで取引することが大切です。市場の状況次第でレバレッジを低くする、あるいはレバレッジを一時的に使わずに取引するなどの調整も必要になるでしょう。相場が不安定な局面では、レバレッジによるリスクが増すためです。

さらに、損失が一定の水準を超えた場合には自動的に取引が決済される損切り(ロスカット)の水準を設定することも欠かせません。また、相場は経済指標の発表やニュースなどに影響を受けます。常に最新の情報をチェックして、適切な投資判断を行うことが求められます。

FX初心者に適切なレバレッジとは

FX取引を始める際には、リスクを把握した上で無理のない取引を行うためにも、低いレバレッジの使用から始めることをおすすめします。25倍のレバレッジを使う場合、1万円の元手で25万円分の取引が行えます。しかし、高いレバレッジは大きな利益を狙える反面、為替相場の予想外の変動で大きな損失を出すリスクも高まります。

初心者の場合、市場の動きを学びながら取引経験を積むことが求められます。そのため、レバレッジは低めに設定し、失敗しても大きな損失につながらない程度の範囲で取引することが大切です。5倍や10倍のレバレッジから始めるとよいでしょう。また、経験を積み、リスク許容度や投資戦略に自信が持てるようになったら、少しずつレバレッジを上げていくことを考えてみましょう。FX取引を安全に行うためにも、適切なレバレッジの設定は非常に重要なことです。

さらに、FX初心者は少額の資金から始めた方がよいでしょう。初期投資額が10万円の場合、25倍のレバレッジをかければ取引可能額は250万円ですが、為替が予想とは逆に動けば、一度にその額が損失となるリスクも生じます。そのため、初心者のうちはレバレッジをうまく活用しつつ、大きな損失を避けるために少額から始めてみてください。

また、少額の資金で始めれば損失時のストレスを軽減でき、慌てず冷静な判断ができるようになります。市場の動きを理解し、取引スキルを磨くためには、落ち着いて取引を行う必要があります。そうして経験を積むうちに、長期的に取引を成功させる基礎を築けるはずです。

レバレッジに関するよくある質問

ここまで、レバレッジの計算方法やメリット・デメリット、レバレッジを使った取引のポイントを解説してきました。最後に、FXのレバレッジに関する代表的な質問とその答えをご紹介します。

「レバレッジをかける」、または「レバレッジを効かせる」とは?

FX取引の際に「レバレッジをかける」、または「レバレッジを効かせる」と言いますが、どちらも同じ意味で使用されます。自己資金の何倍もの取引が可能となるレバレッジ効果を、FX取引に取り入れることを指します。

例えば、手元の資金が10万円でレバレッジ倍率が25倍の場合、このとき取引が可能な金額は250万円です。この状態を「25倍のレバレッジをかける」、または「25倍のレバレッジを効かせる」と表現できます。いずれも、少ない資金で大きな取引を行うというレバレッジの作用を使うという意味です。

ハイレバレッジはリスクが高い?

ハイレバレッジとは、レバレッジを高くして取引することです。大きなレバレッジをかけて取引するので、結果として大きな利益を得るチャンスが増えます。ただし、一方でリスクが高まることも忘れてはなりません。レバレッジが高いほど、取引に失敗した場合の損失も大きくなるからです。例えば25倍のレバレッジをかけて取引する場合、100万円の投資で2,500万円分の取引が可能です。しかし、相場が予想と逆に動けば、損失は投資金額の25倍にもなります。つまり、リスクもレバレッジ倍率が上がるほど増えるということです。そのため、ハイレバレッジ取引を行う際には、十分なリスク管理策を講じることが不可欠です。FX取引の初心者は特に注意が必要であり、まずは低めのレバレッジから始めることをおすすめします。

レバレッジとロット(Lot)の違いは?

FX取引における「レバレッジ」と「ロット」は、それぞれ異なるものを指す言葉です。レバレッジは、一定の証拠金を担保にその証拠金の何倍もの取引を可能にする仕組みですが、ロットとは取引単位のことです。1ロット=1万通貨、などと用います。1ドル=100円のときに、ドル/円を1ロット取引する場合、100円×1万通貨=100万円分の資金を用意する必要があります。

FXはレバレッジなしでも取引可能?

FXはレバレッジなしでも取引できます。レバレッジなしとは、レバレッジ1倍ということです。1万円を投資した場合、取引できる金額も1万円です。レバレッジなしの取引のメリットは、強制決済(ロスカット)が起きにくいことです。ロスカットとは、ポジションに生じた損失額が一定の水準に達すると自動的にポジションが決済されるシステムのことを指します。

レバレッジがなければ、元手である投資金額がそのまま取引金額となるため、大きな損失が生じる可能性は抑えられ、ある程度、安全に取引が行えます。そのため、初心者やリスクを抑えたいトレーダーにはおすすめですが、期待できる利益が少なくなることも承知しておきましょう。

まとめ

この記事では、FX取引のレバレッジとは何か、その計算方法、メリット・デメリット、取引のポイント、そしてリスク管理について解説しました。FXのレバレッジは少額の資金で大きな利益を見込めることが最大のメリットですが、損失も大きくなることを理解しておかなければなりません。レバレッジをかけたFX取引では、口座資金に余裕を持ち、特に高いレバレッジを設定した場合は、しっかりとリスク管理を行わなければなりません。そのため、FX取引の初心者は、まずは低いレバレッジでの取引に慣れていきながら取引のポイントを学ぶようにしましょう。

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