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FX取引で忍耐が重要な理由は?身につける方法や活用した戦略を紹介

FX取引で忍耐が重要な理由は?身につける方法や活用した戦略を紹介

DailyFX, Research
原著者
DailyFXJapan, Research
翻訳者

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このページの内容

FXは、世界中の通貨を売買することで利益を出す金融投資です。その魅力は、24時間取引が可能であり、レバレッジを利用して少ない資金で大きな金額の取引が可能な点などが挙げられます。しかし、それらの特性が投資家を過度な取引や早期の損切りに駆り立て、失敗につながることも少なくありません。

そこで重要となるスキルが忍耐です。市場の変動に流されず、自身の投資戦略を貫くためには忍耐力が必須となります。また、長期的な視点で市場を捉えることで、一時的な損失に動じず、利益を最大化できる可能性を高められます。

本記事では、FX取引で忍耐が重要な理由とその効果、妨げる原因、身につける方法、忍耐によって利益を増やす戦略を解説します。

FX取引で忍耐が重要な理由とその効果

FX取引では、あらゆる場面で忍耐が必要です。まず、FX取引で忍耐が重要な理由を解説します。

市場の変動に対応できる

FX取引では、市場が常に変動しています。そのため、市場のあらゆる変動に対応できる忍耐力が必要です。例えば、市場が高騰しているときには、多くのトレーダーは即座に反応し、エントリーを急ぎがちです。しかし、一時的な高騰や下落はすぐに反転することがあります。このような見かけ上の動きに惑わされず、長期的なトレンドを見極めるためには忍耐力が求められます。

また、市場の変動に適切に対応するためには、感情をコントロールする能力も重要です。市場の動きに一喜一憂せず、落ち着いて分析・判断することが大切です。これらの能力を養うためにも、忍耐力を鍛えることは欠かせません。

トレンドの発生を確認してからエントリーしたほうがよい

FX取引では、市場の動きを先読みしてエントリーするのではなく、トレンドが確認できてからエントリーする考え方も大切です。トレンドの発生を早急に捉えようとすると、ダマシ(偽のサイン)に惑わされる可能性が高くなり、結果的に損失を招くかもしれません。また、トレンドがしっかりと形成されてからエントリーすることで、利益が見込める可能性を高められます。

これらの判断には忍耐が必要になるでしょう。エントリーポイントを決定する際には忍耐強く待つことでリスクを減らし、長期的な利益にも結びつくはずです。

エグジットする際は最後の1pipまで利益を出しつくそうとしないほうがよい

FX取引において、エグジット(売買の終了)するタイミングは非常に重要です。特に、「最後の1pipまで利益を出しつくそう」という考え方は、一見理にかなっているように感じますが、実際には大きなリスクを伴います。

なぜなら、市場の動きは予測不可能な要素が多く含まれているからです。「あと少しで大きな利益が出る」と待つことで、逆に市場の変動により損失を出す可能性があります。そして、FXでは一度に大きな利益を得るのではなく、小さな利益を確実に積み重ねることが大切です。これには高い忍耐力が必要ですが、その忍耐力こそがFXで成功を収めるための要素となるでしょう。

取引しすぎを防げる

FX取引における忍耐力は、過度な取引を抑制する役割も果たします。「もっと多くの取引をすれば利益も増える」という考え方は一見、魅力的に思えますが、逆に無計画な取引を生む可能性があります。

理想的なエントリーポイントやエキジットポイントを待つ忍耐力があると、取引計画にもとづいた取引を実現できます。これにより、無駄な取引を避けて効率的に投資できます。

逃したかもしれない利益ではなく手にした利益のほうが大事

FX取引において利益を最大化しようとするあまり、利益確定のタイミングを逃してしまうケースがよくあるでしょう。FX取引の心構えとして、「逃したかもしれない利益」よりも「手にした利益」を重視したほうがよいことが挙げられます。

例えば、ポジションを保有している通貨ペアの価格が上昇し始め、ある程度の利益が出始めたとします。その時点で利益を確定しましたが、さらに価格は上昇し続けました。

この場合、最終的に大きな利益を逃してしまったかもしれませんが、「手にした利益」はしっかり確保されます。一方、さらなる利益を追求していた際には、最終的に損失を出す可能性があります。FX取引では、忍耐によって目の前の利益を確実に手にすることが大切です。

FX取引で忍耐が必要になった事例

2018年4月26日、1.3936で取引されていた英ポンド/米ドルは、売りが推奨されていました。とはいえ、英ポンド/米ドルがすでに急落していたことを考慮すると、売り時を逃している可能性があります。

以下は、2018年4月16日~5月17日における英ポンド/米ドルの1時間足チャートです。

Patience in trading: entering a short GBPUSD position.

出所:IG証券

トレンドの最初の10%はあえて何もせずに見逃して、トレンドが本当に発生しているかどうかを確認することはよい方法かもしれませんが、今回は10%以上を見逃していました。その一方で、英ポンド/米ドルがまだ下落するようにも予測していました。

5月1日になると以下のチャートの丸で囲っているように、英ポンド/米ドルは1.3629まで下落したので、この時点で出ている利益を確定することを検討しました。なぜなら、相場が底をついたと認識したからではなく、ある程度の利益を確定させるほうが得策だと考えたからです。

Patience in trading: taking profits on a short GBPUSD position.

出所:IG証券

そして、5月15日に英ポンド/米ドルが1.3454になった時に、取引を終了することを検討しました。英ポンド/米ドルがさらに下落する可能性があると予測していましたが、3週間ほど前に比べて480pipsを上回るような下落をしていたため、あまり貪欲になりすぎない方がよいと考えたからです。その後、1.35付近で推移していますが、依然として下落する可能性がありました。

もし実際にさらに下落して、最後の10%で得られるはずだった利益を見逃したとしても、慌てる必要はありません。FXの取引では、逃したかもしれない利益ではなく、手にした利益のほうが重要です。まだ利益を得ようとする欲望が思いがけない損失を生む可能性があります。忍耐を意識することで、そのような失敗を防げる可能性を高められるでしょう。

FX取引の忍耐を身につける方法

ここでは、FX取引の忍耐を身につける方法を紹介します。

適切な取引計画を作成する

FX取引における忍耐力を養うための最初のステップは、適切な取引計画を作成することです。

まず、自身の投資目標やリスク許容度を明確にします。それにもとづき、エントリーとエグジットのポイント、損切りラインなど具体的な取引ルールを定めましょう。例えば、このような取引計画を作成してみます。

項目内容
投資目標月利5%など、具体的な数値を設定する
リスク許容度1取引あたりの損失額の上限など
エントリーポイント特定のチャートパターンが出たときなど
エグジットポイント利益確定・損切りラインの設定

取引計画を作成することで、市場が予測外の動きを見せた際でも冷静に対応できるようになります。これにより、取引における忍耐力が自然と身につくはずです。

感情をコントロールする

FX取引では、感情をコントロールすることが忍耐力を養うのに不可欠です。市場の動向を冷静に分析し、計画どおりに行動することは、一時的な利益を追求するのではなく、長期的な成功につなげるために必要なスキルです。

特に、損失を経験した際には、さらなる損失を招くことがないよう、冷静さを保つことが求められます。感情をコントロールする方法をいくつか紹介します。

方法内容
自己理解自身の感情の変化を理解し、それが取引判断に影響を与えることを自覚する
リスク管理リスク許容範囲を事前に決めておき、それを超えないようにする
メンタルトレーニングメンタルを安定させる方法を学習し、市場の変動によって投資方針を守れないことが起きないようにする

デモ口座で練習する

FX取引を始める前に、デモ口座を使った練習が有用です。デモ口座とは、仮想資金を用いてリアルタイムの市場環境で取引できるシステムのことです。

デモ口座での練習は、リスクを伴わずに取引の流れを理解したり、自身の取引戦略をテストしたりするのに最適です。その際には、市場の動きにすぐに反応するのではなく、自らが決めたエントリーやエグジットのタイミングを待つ忍耐が求められます。

デモ口座で練習する時は、このようなことを意識します。

  • リアルタイムの市場データをもとにした取引計画の作成
  • 決めた計画どおりの取引を行う忍耐力
  • 感情を交えずに冷静に判断する能力

これらのポイントを踏まえデモ口座で練習することで、リアルな取引でも忍耐力を維持できるでしょう。

過去の取引を分析する

FX取引で成功を収めるためには、過去の取引を分析することが欠かせません。成功パターンと失敗パターンを理解し、今後の取引戦略を立てるための参考にできます。

まずは、過去の取引履歴を詳細に見直しましょう。エントリーやエグジットのタイミング、そのときの市場状況などをチェックすることで、自身の強みと弱み、改善の余地がある点を把握できます。

例えば、以下のようなチェックリストを作成し、取引ごとに評価するとよいでしょう。

  • エントリー時の理由は何だったか?
  • エグジットのタイミングは適切だったか?
  • 損失が出た場合、その原因は何だったか?
  • 利益が出た場合、その要因は何だったか?

このような分析を行うことで、取引の際に必要な忍耐力が試される場面や、反省点も見えてきます。これらを踏まえ、次回の取引に活かすことで忍耐力を持続的に育てていけるはずです。

FX取引で忍耐を活用した戦略とは?

最後に、FX取引で忍耐を身につけて利益を増やす戦略を紹介します。

長期間のトレンドを見つける

FX取引において忍耐力を活用して利益を増やす方法の1つに、長期間のトレンドを見つけることが挙げられます。短期的な市場の変動には左右されず、一時的な損失を超えて利益を追求する能力を育てることにもつながります。

トレンドの確認には、さまざまなテクニカル分析ツールが用いられます。一般的に使用されるのは、移動平均線です。例えば、50日と200日の移動平均線を引くことで、短期的なトレンドと長期的なトレンドを比較できます。50日移動平均線が200日移動平均線より上にある場合、それは上昇トレンドを示しており、逆に下にある場合は下降トレンドを示しています。

このように、長期的な視点で市場の動きを分析することは、一時的な動揺から目をそらし、冷静な判断を保つための重要な手段です。忍耐力はこのプロセスを支え、FX取引における成功につながるでしょう。

ポジションを保持する期間を決める

FX取引における忍耐は、ポジションを保持する期間を明確に決めることに活用できます。例えば、短期間であれば頻繁な取引が求められるため、取引計画を守るために忍耐が必要であり、反対に長期間であれば、市場の微妙な変動に動じずに取引を続けるために忍耐が欠かせません。

ポジションを保持する期間を決めておくことで、無駄な取引が避けられます。また、計画どおりの期間保持ができた際には忍耐力の成長を感じられるため、さらなるモチベーション向上にもつながります。

リスク管理のルールを守る

自身の資産状況や取引戦略にもとづいて、短期的な市場の動きに惑わされずにリスク管理のルールを守ることも必須と言えます。例えば、「1回の取引で資金の何%までの損失を許容するか」、「一度に何回取引を行うか」などが挙げられます。

これらのルールを設定し、忍耐によって順守すれば、計画的な取引を実現できるはずです。リスク管理を徹底することで、利益を最大化できる可能性を高められるでしょう。

FX取引において忍耐は重要なスキル

FX取引では忍耐は非常に重要な要素であり、取引の成功に大きく関係します。なぜなら、市場の変動性に対応し、長期的な視点で取引しながら精神的な安定性を維持するためには、忍耐は欠かせないスキルだからです。

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