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アドバンテスト株が上昇 半導体株総崩れでも粘り 割高感は見通しに影

アドバンテスト株が上昇 半導体株総崩れでも粘り 割高感は見通しに影

小雲規生, IG証券ファイナンシャルライター

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このページの内容

27日の東京株式市場で半導体検査装置のアドバンテストの株価が粘りをみせた。終値は前日比0.26%高。日経平均株価が0.82%安となり、他の半導体株も総崩れとなる中でも値上がりを確保した。アドバンテスト株の粘りは25日に発表した中期経営計画への評価が続いたことが要因。アドバンテスト株の上昇率は5月末比では17%超という高さで、人工知能(AI)ブームを背景にした投資家の期待にも支えられているようだ。ただし株価には割高感も出ており、今後の見通しには死角も残る。

アドバンテスト株は4日続伸を確保

アドバンテスト(6857)の27日の終値は前日比16円高の6238円。26日の7.02%高を含め、4日続伸を確保した。27日の東京市場では、東京エレクトロン(8035)が反落し、2.38%安。SCREENホールディングス(7735)が5.73%安となるなど、主要な半導体株が軒並み下落したが、アドバンテストは粘りをみせた形だ。

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アドバンテスト株を押し上げたのは25日に発表した、2024年度から2026年度の3年をカバーする第3期中期経営計画だ。アドバンテストはこの中で、主力事業である半導体テスタの市場規模が中計期間3年間の平均で59億ドルとなり、前中計期間(21-23年度)の51億ドルから拡大すると予想。そのうえでアドバンテストのシェアを前中計期間平均の54%から、58%以上に高めるとした。総収入は年平均で5600億-7000億円の範囲に収まる見込み。中間値の6300億円は前中計期間中の4879億円比では29.1%増にあたる。

中期経営計画ではAI向け半導体の需要増に期待

半導体市場は人工知能(AI)ブームに沸いている。アドバンテストは25日の説明会で、AI関連向けの半導体需要について、「データセンター向けなどの継続的なインフラ需要の成長に加え、エッジ(端末)側へも需要が広がることで、長い需要サイクルにつながる」とした。そのうえで、アドバンテストはデータセンター向けと端末向けの両方の半導体テスタで強固なポジションをもっており、シェアを拡大することができると強調している。

アドバンテスト株の予想PERは47倍 今後の見通しに影

こうした中、アドバンテストの27日終値は5月末比でみれば17.41%高という高さ。アメリカの半導体大手NVIDIA(エヌビディア、NVDA)の時価総額が3兆ドルを超えた6月上旬以降の好調を維持している。6月の伸び率はエヌビディアの15.29%をもしのぐ勢いで、投資家の期待は大きい。

ただしアドバンテストの株価には割高感も出てきた。LSEGによると、アドバンテストの株価水準と今後12か月の予想収益から算出される予想収益率(PER)は47.27倍。東京エレクトロン(31.66倍)など、他の主な半導体株と比べて高い水準にあり、アドバンテスト株が今後も勢いを維持できるかには不透明感もある。

サムネイル画像:slyellow - stock.adobe.com

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