※2024年6月12日11時04分更新
エヌビディア（NVDA）は10日から分割後の株価での取引が始まり、一般投資家にも受け入れられやすくなったが、株式分割の本当の理由は権威あるダウ工業株30種平均に加わりたいという願望なのだろうか？
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1株を10株に分割したハイテク大手エヌビディアは、間もなく敷居が高いダウ工業株30種平均（NYダウ）に加えられるのではないかという憶測が広がっている。7日を権利付き最終日とし、10日から実施されたこの分割により、エヌビディアの株価は100ドルに近づき、株価平均型株価指数であるダウ平均のより現実的な採用候補となってきた。
エヌビディアが有力候補な理由
ダウ平均へ組み入れられるには、優れた評判を得ている、持続的な成長を示している、多くの投資家が関心を持っているなど、特定の基準を満たす必要がある。人工知能（AI）のリーダーであり、時価総額第3位の企業であるエヌビディアは、これらの条件をすべて満たしている。
なぜエヌビディアなのか？
インテルに代わってエヌビディアをダウ平均に組み入れるべき理由は5つある：
- エヌビディアの時価総額2.7兆ドルは、現在ダウ平均構成銘柄の中で最も比率が低いインテル（INTC）の1,280億ドルを凌駕している。
- チャットGPTのようなアプリケーションを提供し、急成長するAI分野で優位に立つエヌビディアは、将来のテクノロジー・リーダーとして位置づけられる。
- エヌビディアの今年の売上高成長率は83％と、インテルの5％減をはるかに上回り、その力強い成長軌道を浮き彫りにしている。
- エヌビディアの組み入れ追加は、業界を超えて与えるAIの変革的な影響をダウ平均が認識していることを示すことになる。
- エヌビディアが採用されれば、すでに指数に組み込まれているハイテク大手のマイクロソフト（MSFT）とアップル（AAPL）と並ぶことになる。
採用基準とその時期は？
株価指数など金融市場指数を幅広く提供するS&Pダウ・ジョーンズ・インデックス社は、構成銘柄変更の可能性についてのコメントは避けたが、ダウの採用基準によれば「企業行動と市場の進展 」に基づいて 「いつでも 」追加することができる。よって、エヌビディアが採用される可能性はあるが、そのタイミングはダウ平均の運営委員会次第である。
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エヌビディアの株価 - テクニカル分析
エヌビディアの株価は引き続き投資家に利益をもたらしている。先週は史上最高値を更新し、すでに投資家たちは弱気な局面での押し目買いを狙っている。
3月と4月に22%下落した後、株価は4月の安値75ドル（調整後）付近からの上昇で上昇トレンドを再確認した。4月の下落時から株価は60％上昇し、高値を切り上げている。
現在、株価は50日単純移動平均線を27％上回っているが、力強い勢いはまだ伴っていない。勢いが増せば、さらに上昇する可能性がある。反落の兆候はまだほとんど見られないが、115ドルを下回って終値をつけた場合は、短期的に弱気な展開が示唆される。
エヌビディア株価 日足チャート
資料：ProRealTime
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