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豪ドル見通し:対米ドルでの危うさ。4カ月ぶり高値で失速し、こう着

豪ドル見通し:対米ドルでの危うさ。4カ月ぶり高値で失速し、こう着

トニー・シカモア, IGマーケット・アナリスト
原著者
居林有里, 翻訳・編集主幹
翻訳者

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このページの内容

※2024年5月28日14時08分更新

豪ドル/米ドルは数カ月にわたり、上昇しようとする動きが阻まれている。こう着状態が続き、下落のリスクがくすぶっている。今後の見通しを探る。

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ここしばらく、このような展開が続いている。豪ドル/米ドルがしっかりとした上昇局面に入ったかのように見えると、潮目が変わり、豪ドル/米ドルは高値圏に取り残されている。

先週も例外ではなかった。豪ドル/米ドルは4カ月ぶりの高値圏にあったが、その後4営業日続落した。週末を前にして、下落を恐れたトレーダーが手仕舞う動きもあったようだ。

先週の大幅下落の背景には、消費者信頼感や雇用統計などオーストラリアの国内データの軟化があり、米国経済指標の強さと米連邦準備制度理事会(FRB)当局者のタカ派的な発言が米ドルを下支えしたのとは対照的だった。火に油を注いだのは、せっかく上昇に転じたコモディティ価格のきつい下げである。

今週、豪ドル/米ドルの値動きを左右するのは28日(日本時間10:30)に発表される4月の豪小売売上高だ。市場では3月の0.4%減から0.1%増加すると予想されている。オーストラリアではまた、4月の建設許可件数(30日)、第1四半期の民間設備投資(30日)、4月の月次消費者物価指数(29日)の発表も予定されている。

4月の月次CPIは小幅に緩和か

発表日時:5月29日(水)10:30(日本時間)

4月下旬に公表された複数の主要な豪インフレ指標は、予想以上に上昇した。2024年第1四半期のインフレ率は前年同期比3.6%上昇し、前期(4.1%上昇)から低下したものの、市場予想(3.4%上昇)は上回った。オーストラリア準備銀行(RBA、中央銀行)が注視するコアインフレ率の指標、消費者物価指数(CPI)トリム平均も前年同期比4%上昇し、市場予想(3.8%上昇)を上回った。これとは別に、3月の月次CPIは前年同月比3.5%上昇し、市場予想(3.2%上昇)を上回った。

5月理事会の議事要旨でRBAは、「1-3月期のインフレ率は通年ベースではさらに低下したが、ディスインフレのペースは鈍化しており、最近のインフレ率は2月の予想よりも強かった」とインフレ率が予想を上回ったことを指摘している。

RBA理事会は5月の会合での利上げを検討したが、「メンバーの予測はインフレ目標に戻る確かな道筋を示しており、予測を取り巻くリスクはバランスが取れると判断した」として、政策金利の据え置きを決定した。

4月は新四半期の最初の月であるうえ、月次CPI指標がカバーする品目は四半期の約60%のみという点に留意する必要がある。さらに、この月次CPIは厄介なサービス部門よりも財部門の情報に偏っているため、正確性という点でやや疑問が残るのは否めない。4月の月次CPIの伸び率は前年同月比3.5%から3.4%へと小幅に緩和すると予想されている。金利市場は先週末時点で、RBAによる12月の利下げ実施を織り込み、利下げ幅は8ベーシスポイントと予想している。

月次CPI指標

資料:TradingEconomics

豪ドル/米ドル、レジタンスを前に失速|テクニカル分析

週足チャートでは、豪ドル/米ドルは先週、三角保ち合いパターンのレジスタンスを前に失速した。2023年1月の高値0.7158から続く下降トレンドライン(レジスタンス)は現在、0.6740近辺に位置している。2022年10月の安値0.6170付近を始点とする上昇トレンドライン(サポート)は0.6350近辺にある。

豪ドル/米ドル 週足チャート

資料:TradingView

豪ドル/米ドルが上昇気運を復活させ、4月19日の安値0.6362を当面の底とする可能性を高めるには、先週の高値0.6714を上抜けし、さらに0.6740近辺に位置するトレンドライン(レジスタンス)をブレイクする必要がある。このラインは複数週にわたって上値を抑えている。同ラインを突破した場合、次は0.6870/00の水平ラインがレジスタンスとなろう。

下降局面では、先週の安値0.6592が目先のサポートとなり、その後は0.6530に位置する200日移動平均線が控えている。さらにその下には、3月と4月のスイングローが位置する0.6480前後があるが、この水準は2月の安値0.6442によってサポートが補強されている。

豪ドル/米ドル 日足チャート

資料:TradingView

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