カナダ中銀は、政策金利を据え置いた。声明文からカナダ中銀の懸念を読み解く。金融政策決定会合を経たカナダドル円の見通しとは
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サマリー
- カナダ中銀の会合結果
- 金融市場での、カナダ中銀の政策予想
- カナダドル円の今後の見通し
カナダ中銀の会合結果
カナダ中央銀行(BOC)が金融政策決定会合を開催し、事前の市場予想通り、政策金利の据え置きを決定した。金融政策決定会合に関する声明文のキーワードの登場頻度や特異性などを文字の大きさで示す「ワードクラウド(WC)」の手法を使い、カナダ中銀の金融政策について可視化した。WCは、多く使われた言葉ほど大きな文字で表示する。
カナダ中銀の声明文から作ったワードクラウド
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資料:カナダ中銀の声明文からDaily FXが作成。
Growth(成長)やRate(金利)に加え、Inflation(インフレ)、Pressures(圧力)、Continue(継続)、といった言葉を多く用いており、高インフレの持続に対して強い懸念を持っていることを示唆している。カナダ中銀は、成長が鈍化する中でも、インフレ見通し見通しを上方修正し、追加利上げの可能性を残した。金融市場では、カナダ中銀が追加利上げを実施する可能性を40%程度織り込んでいるが、カナダドルの対円での見通しとは。詳しく見てみたい。
![image2.png](https://a.c-dn.net/b/0zhlWE/image2.png)
資料:BloombergよりDailyFXが作成
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カナダドル円の見通し
カナダドル円の日足チャートで、9日指数移動平均線が20日指数移動平均線を下抜け、カナダドルに弱気の「デッドクロス」が示現している。また、10月18日高値を起点とした右肩下がりのレジスタンスラインに上値を抑えされており、テクニカル面では、カナダドル円に弱気(カナダドル安円高)シグナルが点灯している。
ただし、カナダ中銀は追加利上げの可能性を残し、中東情勢の状況によってはカナダの主要産品である原油価格が上昇する可能性もある中、カナダドル円は上下双方に動く展開を想定したい。
カナダドル円が下落(カナダドル安円高)した局面では、7月18日から9月29日にかけてのカナダドル円の上昇の半値戻しの水準である107.70円への下落が視野に入る。一方、カナダドル円が上昇した局面では、レジスタンスラインを上方ブレイクできるかに注目。上方ブレイクに成功した場合、10月16日高値109.98円が視野に入る一方、失敗した場合、カナダドル円の上値が重いことを投資家に印象付け、カナダドル円の下落圧力が一段と強まることを見込む。
CADJPY日足チャート
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資料:Trading View
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--- DailyFX.com ストラテジスト 木全哲也著