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ダウ平均、1年ぶり2か月連続下落 上昇5社のみ 優良銘柄も不振

ダウ平均、1年ぶり2か月連続下落 上昇5社のみ 優良銘柄も不振

小雲規生, IG証券ファイナンシャルライター

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アメリカの株価下落が9月に加速した。ダウ工業株30種平均の9月29日の終値は3万3507.50ドルで、8月末に比べて3.5%の下落。1年ぶりとなる、2か月連続の月次マイナスを記録した。米国の株式市場は長期金利上昇を背景とした値下がり圧力を受けており、ダウ平均の構成銘柄30社のうち株価が上がったのは5社のみ。名門企業で構成されるダウ平均の先行きにも、暗雲がたれこめている。

ダウ平均は8月以降に下落傾向が鮮明に

ダウ平均が前回2か月連続でのマイナスを記録したのは2022年の8月と9月。当時は3月から始まった米連邦準備制度理事会(FRB)の利上げが相場の先行きを暗くしていた時期だ。ダウ平均はその後、米国の物価上昇率の頭打ちを背景にして反発したが、長期金利(10年物米国債利回り)が4%超で定着した今年の8月以降は、再び下落傾向が強まっている。

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9月の株価下落は他の株価指数でも同様だ。幅広い銘柄で構成されるS&P500種株価指数の9月の下落率は4.9%。ハイテク株の比率が高いナスダック100も5.1%の下落だった。ダウ平均は主要業種の代表的な30社の株価で構成され、名門企業が多く含まれるが、やはり株価の下落圧力には抵抗しきれなかった形だ。

30社のうち最も下落率が高かったのは航空機大手のボーイングで14.4%安。次いで化学メーカーの3M(12.2%安)、ドラッグストア大手のウォルグリーン・ブーツ・アライアンス(12.1%安)となった。一方、9月に値上がりしたのは、ヘルスケア大手のユナイテッドヘルス・グループ(5.8%高)など5社だけだった。

政策金利の高止まりや原油高も不安材料

米国の株式市場はFRBが20日に2024年も政策金利を高止まりさせる方向性を示唆し、先行き不透明感が広がっている。また、このところの原油価格の上昇は、ダウ平均構成銘柄であるシェブロンなどエネルギー関連企業の株価を押し上げてはいるが、やはり物価上昇とFRBの利上げを連想させる株価の下押し要因だ。

これまで米国の株式相場を引っ張ってきた、NVIDIA(エヌビディア)など人工知能(AI)関連企業の株価も金利高の影響で値下がりが目立つ。物価上昇率がFRBが目標とする2%まで下がる道筋が見通せない中では、米国の株式市場への下押し圧力も消えそうにない。

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