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金価格に安堵感ひろがる、パウエル議長発言を歓迎:「デフレへの道」に期待

金価格に安堵感ひろがる、パウエル議長発言を歓迎:「デフレへの道」に期待

デビッド・コトル, アナリスト
原著者
居林有里, 翻訳・編集主幹
翻訳者

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このページの内容

※2024年7月4日11時29分更新

3日のECB主催会合でのパウエルFRB議長の発言を受け、市場では利下げへの期待が高まり、金価格が買われた。金価格は今年序盤のような上昇の勢いはないが、上昇トレンドは維持されている。金価格の今後の見通しを探る。

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推薦者: デビッド・コトル
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金価格の分析、チャート

  • 3日の金価格は欧州とアジアの時間帯で上昇
  • 地政学的リスクが引き続き相場を下支え
  • 目先の上昇トレンドには若干圧力がかかっている

利下げ観測期待、地政学的リスクなど支援材料多数

3日の金先物相場は、パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の発言を受け、次期利下げへの期待が高まり、欧州およびアジア時間で上昇した。

パウエル議長は2日、ポルトガルで開催された欧州中央銀行(ECB)主催の会合で、物価上昇圧力を抑える対策はうまくいっており、米国は「デフレの道」にあるとの見解を示した。しかし、FRBはディスインフレの進展を示すより多くの確証が必要とも述べた。現在のところ、市場は、FRBがタイミングに関しては不透明だが、9月までに利下げを開始するのに十分な証拠を掴んだと考えているようだ。

利下げに踏み切るという見通しは金価格の支援材料となる。利回りの低下は、金のように利子のつかない資産にはプラスに作用する。金融政策以外にも、強気派は市場を支える多くの要因を挙げることができる。ウクライナやガザの紛争から、主要国で繰り広げられている行方の見えない選挙戦に至るまで、地政学的リスクはいずれもその一翼を担っている。選挙戦に関してはすでにフランスで衝撃が走った。今週は英国も同じ運命をたどるかもしれない。

さらには、中央銀行による持続的な金買いと、アジアにおける堅調な金投資需要が続いている兆しもある。

それでも、金相場は2024年の大幅な上昇をほとんど取り戻していない。過去2年間、金の現物および先物市場の両方で見られた多くの投機的な買いは、インフレヘッジとして金に資金が向かったことを示している。このことを鑑みると、先進国全体のインフレが弱まるという見通しは、金価格を軟化させる可能性も否定できない。

今後は、米購買担当者景気指数(3日発表済)とFRBの議事要旨の発表が市場を動かす可能性が高い。

金価格 テクニカル分析

金価格は今年驚異的な上昇を見せ、5月初旬には史上最高値2,450ドルを記録した。

現在、その勢いは減速している。ただ、価格が大きく下落したわけではなく、昨年10月の安値からの上昇トレンドは維持されており、重要なことは、その基調がまったく脅かされていないことだ。3月中旬を始点とするより最近のトレンドラインが非常に注目されている。価格はこのラインを割り込んだが、すぐに反転し、現在は上回る水準に戻っている。

このラインは現在、2,301.45ドルに位置する重要なリトレースメント水準のすぐ上で、短期サポートとして機能している。

これを下回ると、4月の投機的な急騰の基点となった2,200ドル近辺まで強力なサポートが見当たらない。

今後、史上最高値を下回る水準でさらに底固めの展開となる可能性もあるが、長期上昇トレンドは上回って推移するだろう。しかし、このような急騰の後では、市場はまだ少し浮かれているようにも見える。要するに、この時点では強気派にはまだ強気となる根拠があるのだろうが、トレーダーは、一段安になるという明確な見通しも存在するため、警戒を怠らないようにすべきだろう。

金価格 日足チャート

TradingViewを使用して作成

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