ドル/円は売り(ショート):米ドル指数(DXY)上昇の余地と日銀の為替介入
米ドル/円は第3四半期の大半を高値圏で推移しており、反落は現段階では短命に終わっている。だが下落に転じる可能性は残っており、適切なファンダメンタルズの変化があれば優れたリスクリワードの可能性を与えてくれるだろう。
さて、まず始めにこう言おう。これは、きわめて強気な上昇トレンドに逆行しようとしているため、リスクの高い取引であると。今週のFRBの会合と政策金利の「より高くより長く」のシナリオと相まって、思いがけない取引チャンスに思えるかもしれない。
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日銀は直近の金融政策決定会合で金利を据え置き、政策修正を急がない姿勢を示した。これは大方の予想通りであり、私も第4四半期もこの傾向が続くと予想しているが、為替介入の脅威は依然、大いに残る。これまでのところ、日本の政府関係者は円を支えるコメントを発表しているが、日銀の元政策委員会委員は実際の為替介入をおこなう目標として150.00の水準を挙げている。
昨年、日銀は2022年9月22日に為替介入を始めたが、直後に米ドル/円は急騰した(下のチャート参照)。だがその後、米ドル/円は152.00付近の高値から急落し、1月上旬には128.00付近まで下落した。今回、為替介入が実際に起これば、これと同じような影響があると予想している。
昨年の為替介入
出所:TradingView、チャート作成:ザイン・バウダ
注意する必要があるのは、日銀は介入の前にマーケットに対して警告を発しないということだ。そして昨年見られたように、介入が実際にマーケットで感じられるまでには数日かかることがある。
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テクニカル分析
テクニカル面では、14日RSIが買われ過ぎの領域に近づいており、強い上昇トレンドにあることは明らかである。しかし私は売り取引の機会をうかがう前に、再び150.00-152.00を試す展開を望んでいる。為替介入に関する発表を待つことが、利益を生むかもしれない。なぜなら前述したように、昨年の介入後には米ドル/円は急騰し、その数日後になって反落が始まったからだ。
米ドル/日本円 週足チャート
出所:TradingView、チャート作成:ザイン・バウダ
これまで述べたような機会が訪れたら、大きな下落が起こる可能性は依然として高い。米ドル/日本円が心理的節目の150.00に近づくにつれて日銀関連の動向を注視し、自身の判断で見込みのある取引開始の機会を見極めることをお勧めする。
注目すべき重要な水準:
サポートレベル:
- 147.50
- 145.00(心理的節目)
- 142.10
- 140.00(心理的節目)
レジスタンスレベル:
- 150.00(心理的節目)
- 152.00(心理的節目)
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変動 | ロング | ショート | 建玉 |
日次 | 0% | -8% | -6% |
週次 | 23% | -8% | -3% |
--- DailyFX.com ザイン・バウダ著
バウダ氏に連絡するには、Twitter で @zvawda までお願いいたします。