中国政府は22日、オンラインゲームなどに関する広範な規制強化を進めると発表した。ロイター通信などが報じた。オンラインゲームの利用者が毎日ログインして遊ぶとゲーム上での報酬がもらえる仕組みなどを禁じる。これを受けて香港株式市場に上場する中国のネットサービス大手のテンセントの株価(0700.HK)は22日に急落し、ハンセン指数(HSI)も押し下げた。
中国政府がオンラインゲームの報酬に制限
ロイター通信によると、規制強化は利用者のオンラインゲームへの出費に制限をかける内容。毎日ログインしている利用者にゲーム上の報酬を与えることや、初めて課金した場合に報酬を与えることなどを禁じる。
こうしたオンラインゲームにおける報酬の仕組みは、利用者が継続的にゲームで遊ぶように促すことが狙い。中国政府には規制強化によってオンラインゲーム依存の増加を防ぐ意図があるとみられる。中国政府は2021年8月30日にも未成年者のオンラインゲーム利用時間を制限する規制などを公表。オンラインゲーム会社が未成年者にサービスを提供する時間を、金・土・日曜日と法定休日の午後8-9時の1時間に制限するなどしていた。
テンセント株は12%超下落、ハンセン指数は1.7%下落
今回の規制強化の発表を受けて、香港株式市場ではテンセント株が急落。22日の終値は前日比12.35%安の274.000ドルとなった。ハンセン指数の終値は前日比1.69%安の1万6340.41となっている。