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テスラの決算予想:トレーダーは株価下落を予測? アナリストは「やや買い」

テスラの決算予想:トレーダーは株価下落を予測? アナリストは「やや買い」

モンテ・サフィダイン, IGマーケット・アナリスト
原著者
居林有里, 翻訳・編集主幹
翻訳者

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このページの内容

※2024年1月18日13時28分更新

米電気自動車(EV)大手のテスラが24日に発表する2023年10―12月期決算は増収が見込まれているものの、一株当たり利益(EPS)は前年同期比、前期比ともに減少が予想されている。決算発表が株価に与える影響とは?

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テスラの決算発表はいつ?

テスラは1月24日の米国株式市場大引け後に2023年10―12月期(第4四半期)決算を発表する。その後のテスラの株価は不安定になることが予想される。

第3四半期を振り返る:期待外れ

テスラの2023年7―9月期(第3四半期)決算は、利益、売上高ともに未達で、今後サイバートラックが短期的に大幅なキャッシュフローをもたらすかどうかについても警戒が必要だった。

第4四半期の生産と販売

2023年最終四半期は、販売台数と生産台数に関しては健闘した。生産台数はほぼ495,000台に達し、販売台数は合計で484,000を超えた。2023年の年間生産台数は前年比35%増の184万6,000台で、販売台数は同38%増の181万台弱だった。生産台数は2022年の137万台を上回り、昨年10月のガイダンスで示された180万台の範囲内であったが、2023年の当初の目標だった200万台には届かなかった。

2023年第四半期の内訳を見てみると、47万7,000台近く生産されたモデル3/Yが、46万1,000台超販売された。一方、「その他のモデル」はそれぞれ18,200台(全体の3.8%)と23,000台だった。

波乱に満ちた第4四半期

2023年第4四半期は、中国の同業他社であるBYDが提供する低価格モデルが、世界最大の電気自動車メーカーであるテスラにとって脅威となった。しかしイーロン・マスク氏は、テスラは「多くの人にとっては自動車会社のように見えるかもしれないが、人口知能(AI)およびロボティクス事業に携わる企業」であり、従来の自動車メーカーと直接比較すべきではないと主張している。

第4四半期の主なイベント

  1. スカンジナビアでトラブルが発生したが、同地域での売上には影響はなかったようだ
  2. ドイツと英国での販売は芳しくなかったが、CPCA(中国乗用車協会)によると、昨年12月の中国での販売台数は前年同月比69%増と好調だった
  3. サイバートラックの納車開始
  4. モデル3は、最近のリリースを除けば、ラインナップがかなり古くなっているため、一部の市場ではモデルチェンジが必要と考えられている
  5. 大規模な充電ネットワークによる充電ポートのさらなる普及
  6. リコール。自動車メーカーでは珍しいことではないが、テスラでは無線ソフトウェアのアップデートだけで済んだ
  7. 車両価格の引き下げ

そして今期に入ってからは、人件費の高騰、さらなる値下げ、最近の中東情勢の緊迫化によるサプライチェーンの苦境などがあった。投資家たちは、これらの問題や、サイバートラックとは異なり低価格で大衆市場をターゲットにした、「技術的にかなり進んでいる」とたびたび報じられている低価格モデルに関する続報に注目するだろう。

24日の決算発表での主な注目点としては、補助金や税額控除の削減・撤廃を踏まえたうえでの2024年の業績見通し、成長を維持するために今年も価格引き下げが続くかどうか、その利益率への影響、未開拓地域への進出計画などが挙げられる。これらすべての要因は、今年予想される金利引き下げとのからみも影響してくる。利下げが実施されれば、「荒れ模様」と予想されるマクロ経済状況が緩和される可能性がある。

EPSと売上高予想

2023年第4四半期の予想一株当たり利益(EPS)は0.74ドルで、前期比、前年同期比ともに減少すると見られている。売上高は、すべての主要セグメントで成長が見込まれるため、255億ドルに増加すると予想されている。利益率は2023年以前と比較すると厳しい水準にとどまる可能性が高いが、Refinitiv によると、2023年第3四半期の17.89%から約18%に改善すると予測されている。

Refinitivによると、アナリストの推奨は、「強い買い」が5名、「買い」が12名、「ホールド」が19名、「売り」と「強い売り」が4名となっている。全体的には「やや買い」ととらえている。これらのアナリストの平均目標株価は、最近下落していた株価を上回ったばかりだ。

第4四半期決算を材料にしたトレード:週間テクニカル分析と取引戦略

超大型ハイテク株7銘柄「マグニフィセント・セブン」の2023年における強さは目を見張るものがあり、中でもテスラのパフォーマンスは際立っている(エヌビディア233%高、メタ・プラットフォームズ188%高、テスラ109%高、アマゾン78%高、アルファベット57%高、マイクロソフト55%高、アップル48%高)。ただし、これらの上昇は主に2023年上半期に実現したもので、昨年7月中旬以降、テスラの株価は試されている。

短期的な日足チャートで見るテクニカル分析では、価格は強気チャネル内にとどまり、より明るい見通しだった。しかし年初にこのチャネルを下抜け、主要なテクニカル指標が示していた方向性が乱れた。DMI(方向性指数)はマイナスに転じ、価格は主要な短期・長期の日足移動平均線をすべて下回った。

週足チャートで見ると、同じようなマイナスへの転換が発生しているものの、価格とテクニカル指標の動きが似ているため、それほど重要でない動きでシグナルが発生しやすく、テクニカル面で明確な洞察を得ることが難しくなっている。

このため、テクニカルバイアスが下向きであるにもかかわらず、これまでほとんどの週で比較的小動きだったことから、現段階でのより慎重な見方につながっている。決算発表は、特にサプライズがあった場合、テクニカル分析があまり意味をなさないファンダメンタルズ的なイベントであると把握しておくことが重要である。つまり、テクニカルレベルは、最新の決算数値が発表された時点では維持するのに苦労する、あるいは維持できない可能性が高いということだ。

順張り派は、第1水準(表参照)に向かう動き、そして第2水準(同)に近づいても警戒しながら、慎重にアプローチする必要がある。逆張りのブレイクアウト戦略では、イベント(決算発表)直前に価格がすでにこれらのレベルに近づいていた場合、その方向が続く可能性があると考え、先行して取引をおこなう。

資料:IG

週足チャート

資料:IG

週足チャートとトレーダーのセンチメント

資料:IG

IGクライアントセンチメント*

IGクライアントセンチメント(IGCS)を見ると、ここ数カ月間は一貫してロング(買い持ち)から極端な買いに偏る傾向が続いている。価格がチャネルの上限に達したときに幾分ロングは減少したが、最近の価格下落後に再び増加した。下落して終えた先週のロングは77%だったが、今週初めには80%まで上昇した。逆張り指標の観点からは、目先の価格が下落することが示唆されている。

*この市場のポジションを持つ IG 顧客口座のうち、現在ロングまたはショートしている口座の割合。外側の円は週明けの1%単位で計算。内円は前週開始時点。

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