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テスラ株急落:今年の販売鈍化警告で、投資家も驚く異例の展開

テスラ株急落:今年の販売鈍化警告で、投資家も驚く異例の展開

ジェレミー・ネイラー, IGアナリスト
原著者
居林有里, 翻訳・編集主幹
翻訳者

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このページの内容

※2024年1月26日14時34分更新

25日の米国株式市場でテスラの株価が12%急落した。今年の販売鈍化を警告し、先行き不安が広がった。電気自動車メーカーの投資家もテスラの予測に驚きを隠せないようだ。

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米電気自動車(EV)メーカー大手のテスラが24日の米国株式市場大引け後に発表した2023年10―12月期(第4四半期)決算は予想外に悪く、株価の急落を招いた。同社は、2024年における次世代自動車の売上高成長率は「著しく低い」と警告し、先行き不安から売りが殺到した。テスラが具体的な通年の納車目標を示さなかったことは異例で、電気自動車(EV)メーカーの投資家からは、テスラの販売見通しは「予想外」との声が聞かれる。

テスラは、販売鈍化の理由は次世代モデルの生産準備にまだ時間がかかるためとしている。販売拡大の第1期は、2017年、2020年にそれぞれ発表されたモデル3とモデルYによってもたらされたが、第2期は次世代モデルの生産プラットフォームが整う来年後半以降になるという。テスラは年間を通じて車両価格を引き下げてきたため、利益率の低下も投資家の懸念材料となっている。

テスラ 日足チャート

資料:IGTV

不意打ちをくらった投資家

このニュースは投資家に不意打ちをかけた。テスラ株の投資に対する懸念が急速に強まり、25日のテスラ株は12%急落した。2023年10―12月期における調整後の1株当たり利益(EPS)は71セントと、アナリストの平均予想(73セント)を下回った。粗利益率(総収入に占める粗利益の割合)は17.6%(前年同期23.8%)と、これもアナリストの平均予想(18.3%)を超えられなかった。売上高は3%増の251億7,000万ドルにとどまり、過去3年間で最も低い伸び率となった。これらの数字はすべて、テスラの予想を下回った。

成長期の狭間にある

テスラは現在、2つの成長期の狭間にあると説明した。第1期はモデル3とモデルYをリリースした2017年から2020年までで、力強い成長につながった。しかし、現在は第2期に移行しており、次世代自動車の生産準備にとりかかっている最中だという。このシフトにより、テスラは今年の販売台数の伸びが低下すると予想している。テキサスでの次世代車の生産は2025年後半に開始される。

投資家が懸念する利益率低下は、中国の電気自動車メーカーが低価格で攻勢をかけていることが要因である。テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は、低価格帯でテスラと競合する中国輸入車への規制がない限り、この傾向は続くと言及した。

業績不振がもたらす株価下落

株価はサポートラインを割り込み、2023年10月31日以来の安値水準に達した。要約すると、テスラの業績不振、予想を下回る売上高、成長鈍化見通しが株価下落につながった。中国の電気自動車メーカーとの低価格競争の影響で、利益率も低下傾向にある。

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