テスラ株（TSLA）が6月後半以降急騰。テスラの4-6月自動車販売台数は、前期から増加、事前予想を上回った。2022年以降大きく下落してきたテスラ株であるが、回復の兆しなのか。7月23日に決算を発表。テスラの動向は米国株全体にも影響を与えるが、S&P500種指数の今後の見通しとは。
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【S&P500種指数のターゲット】
上値： 5,578ポイント
下値①： 5,500ポイント
下値②： 20日移動平均線（現在5,454ポイント）
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テスラ株躍進
EV（電気自動車）市場の競争激化などを背景に、テスラの株価が2022年以降下落していたが、テスラ株が6月後半以降急上昇している。3月末からのマグニフィセントセブンのパフォーマンスでは、エヌビディア（NVDA）に次ぐ2番目の上昇率である。
資料：BloombergよりDailyFXが作成。マグニフィセント3月末からのパフォーマンス。3月末を100として指数化。
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テスラ株は、6月24日以降、6営業日連続で上昇、26.7％上昇している。7月に入って2日だけで15％超上昇しており、他の銘柄を圧倒する上昇率である。年初来では他のマグニフィセント銘柄と比べると大きく出遅れているものの、大幅調整を受けた割安感などに加え、自動車販売の減速にも歯止めが掛かりつつあることを示されたことなどがテスラ株を押し上げている。
資料：BloombergよりDailyFXが作成。
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テスラ自動車販売台数
テスラは、4－6月期の自動車販売台数を公表し、事前予想439,302台を上回る443,956台であった。前年同期と比べて販売台数が下回ってるいるものの、前期と比べ増加している。EV市場の競争激化が続いており、今後の動向は依然として不透明であるものの、S&P500の中でも構成銘柄上位のテスラの復調の兆しは、S&P500指数全体にとって明るい材料である。
テスラは7月23日に決算を発表する。今回の販売台数が示した通り、業績回復の兆しを示すことができた場合、数年にわたって大きく下落し、投資家の期待値が低下している中、株価が一段と上昇する可能性があり注目である。
資料：BloombergよりDailyFXが作成。
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S&P500種指数の見通し
S&P500種指数は、レジスタンスとなっていた5,500ポイントを上方ブレイクし、上昇圧力が高まった可能性がある。また、右肩上がりの20日移動平均線でサポートされており、S&P500の下値が堅いことを投資家に印象付けている。
テスラの自動車販売状況に加え、テクニカル面で明るい兆しが見られる中、S&P500の上昇を見込む。
S&P500は、フィボナッチエクステンション38.2％水準5,578ポイントへの上昇が視野に入る。
ただし、RSIが70を超過、S&P500の過熱感が出ており、下落する可能性もある。S&P500が下落した場合、5,500ポイントがサポート転換しているかに注目。サポートされた場合、S&P500の地合いが強いことを投資家に印象付けよう。サポートされなかった場合、20日移動平均線（現在5,454ポイント）への下落が視野に入る。
【S&P500種指数のターゲット】
上値： 5,578ポイント
下値①： 5,500ポイント
下値②： 20日移動平均線（現在5,454ポイント）
S&P500種指数日足チャート
資料：TradingView
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-- DailyFX.com ストラテジスト 木全哲也著
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