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止まらぬ円安:財務官のけん制「買わない」市場心理、10年債スプレッド縮小も無視

止まらぬ円安:財務官のけん制「買わない」市場心理、10年債スプレッド縮小も無視

リチャード・スノー, ストラテジスト
原著者
居林有里, 翻訳・編集主幹
翻訳者

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このページの内容

※2024年6月27日11時27分更新

神田財務官は26日夜、最近の急速な円安進行について深刻な懸念を有しており、必要に応じて対処すると述べ、円安けん制トーンを強めたが、市場はそれを全く買っていない。円安はどこまで進むのか。ドル/円の今後の見通しを探る。

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推薦者: リチャード・スノー
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ドル/円、円相場の分析

  • 日本当局の円安けん制はトーンが強まっている
  • ドル/円は日米10年債利回り格差の縮小を完全に無視し、高値で取引されている
  • 2022年の為替介入以来、各介入水準が突破されているため、重みのない日本当局の口先介入
  • このレポートは、チャートパターンと主要なサポートとレジスタンスを利用して分析しています。テクニカル分析に関する詳細は学習コンテンツをご覧ください

円安けん制トーン強まるも、市場に届かず

財務省の神田眞人為替担当官は26日夜、為替市場における投機などによる急激な変動、または無秩序な動きに平時でも対応できるようずっと準備していると、これまでで最も強い警告を発した。しかし、市場は神田財務官の発言を真摯に受け止めていないようで、ドル/円は過去に介入が実施された水準を軽々と超えた。

神田財務官が深刻に懸念している「最近の急激な円安」とはどの程度の円相場下落を意味するのだろうか。今回の円安は、以前「急激な」望ましくない円安を判断する際の目安となった変動幅である「4%」に近づきつつある。4月の為替介入実施前、神田財務官は2週間で4%の円安、あるいは1カ月で10%の円安がその定義に当てはまることを明らかにした。5月にスイングローをつけて以来、円相場は2週間で約3.15%下落しており、基準の4%に近づいている。

ドル/円は、本レポート執筆時点(26日ロンドン為替市場の取引時間)の日中高値160.81付近で取引されており、RSI(相対力指数)では売られ過ぎの領域に突入した。

ドル/円 日足チャート

資料:TradingView、チャート作成:リチャード・スノー

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推薦者: リチャード・スノー

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ドル/円は、日米10年債スプレッドの縮小を完全に無視

最近の日本の経済指標などの動向により、日本国債は再び1%の大台を超えたが、ドル/円は依然として160.00近辺、またはそれを上回る水準で取引されている。日米債券スプレッドは通常、下図のようにドル/円と連動するが、最近のドル/円の動きは利回り格差がほとんど材料視されていないように見える。

日銀は前回6月14日の金融政策決定会合で、国債買い入れの減額方針を決めたが、待望の国債買い入れの減額計画の詳細は明かされなかった。日銀は来月末に開催される7月の会合で詳細を公表するとしている。

一方、日銀は28日に新たな国債購入スケジュールを発表予定で、日銀の国債購入に対する意欲を見極められるだろう。国債買い入れ計画が縮小し、米国の個人消費支出(PCE)が減少すれば、週末に向けて円安ドル高の進行は若干食い止められるかもしれないが、上昇が抑制できていない最近の傾向を考えると、それは難しいことのようにも思われる。

日米10年債利回り格差は最近縮小するも、円安は止まらない

資料:TradingView、チャート作成:リチャード・スノー

はったりの危険なゲーム:市場 vs 財務省

市場は財務省の口先介入をハッタリと捉えているようで、軽く160.00を超え、それを上回る水準で取引されている。160.00は、財務省が大規模な円買い資金を調達するために数千万ドルを売った直近の為替介入水準である。どのような展開になるにせよ、ドル/円は警告なしに大きく相場が振れる可能性のある通貨ペアであることに変わりはなく、慎重なリスク管理の重要性を改めて認識すべきだろう。過去の介入では500ピップス程度の変動があった。

過去の為替介入事例

資料:TradingView、チャート作成:リチャード・スノー

--- DailyFX.com リチャード・スノー著

スノー氏に連絡するには、X(旧Twitter)で @RichardSnowFX までお願いいたします。

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